ノブノブのあすなろ奮戦記

写真、オーディオ、DIYなど趣味で定年後の自分を成長させる毎日

コロナ外出自粛中、10年前の現像液で40年ぶりに白黒現像をチャレンジ。

 

昔とった杵柄は健在でした。

コロナ流行で外出自粛。やることもないので納戸を片付けていると、

なんとフィルム現像セットが出てきた。

学生の頃使っていたものだから、もう40年近く使っていない。

 

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学生の時に使っていたセット。ステンレスタンクなど残っていたものの全部

別のところから現像液などの薬品も出てきました。

現像液の有効期限は2010年4月。すでに10年以上たっている。

薬品はカメラのキタムラで買ったと思います。

確か、半額でした。その当時でさえ白黒現像などやろうという人は、かなり少ないので売れ残っていたのでしょう。

今の今まで忘れてました。(*_*;

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スパープロドールと停止液、定着液。現像液の有効期限は2010年4月でした。

 

せっかくなのでフィルム現像をしてみようと思い立ちはしましたが、一抹の不安・・・

 

10年前の薬品が果して使えるだろうか?

40年間のブランクは大丈夫だろうか?

 

白黒フィルムは持っていたので、早朝の人通りが少ない時間に2本試し撮り。この時期、のんびりカメラ持って撮影していると白い目で見られるので、そそくさと撮影してきました。富士フィルムのネオパンプレスト400とコダックのT-Max400。

 

 いざ現像・・ないものは、あるもので代用する。

 いざ、始めようとして気が付いたら無いものばかり。

  1. 貯蔵瓶がない。
    各薬品を溶かして保管する貯蔵瓶が3本必要。その貯蔵瓶がない。
  2. 1ℓ用軽量カップがない
    薬品は1リッター溶かすが、計量カップがない。
  3. 温度計がない
    現像液溶解時や現像時に厳密な温度管理が必要ですが、温度計がない

 

そこで、

  1. 貯蔵瓶の代わりにペットボトルで代用
  2. 軽量カップと温度計は、調理用のもので代用。ところが・・・

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現像用、停止用、定着用の3本のペットボトル。識別用にテープに名前を付ける

現像液などは劇薬?。調理用を併用するのは妻から嫌がられ、仕方ないので計量カップと温度計は100円ショップに行き購入(開いててよかった)。

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計量カップ(500㎖のものしかありませんでした)と温度計(200℃用)



現像液など準備

  1. 40℃のお湯1ℓを洗面器などの容器に用意し、現像液(粉末)を徐々に投入し、完全に溶かす。
  2. 停止液は、ペットボトルに1ℓの水を用意し、酢酸を30㎖投入し、よく撹拌する。
  3. 定着液も同じく、ペットボトルに70㎖の水を入れ、定着液を30㎖投入し、よく撹拌する。

現像液が常温(20℃~22℃)になるまで待つ。

 

現像タンクに撮影済みフィルムをセットする。

現像液などが古いので、2本同時に現像すると結果が怖いので1本ずつ現像することにしました。

 

渦巻き状のリールに、最初のフィルムを巻き入れていくのですが、これこそ経験が必要なところ。40年前は数百本現像した経験がありますが、やはり不安です。

 

  1. ダークバックの中に、現像タンク、リール、ハサミ、フィルムを入れておく。
  2. ダークバックの中で、
    ①フィルムの先をリールの中心に挿し込み、フィルムを山なりにつまみながらリールに巻き込んでいく。(リールの向きに注意)
    ②強く巻き込んでいくとフィルムとフィルムがくっつき、現像が失敗するのでゆっくり丁寧に巻き込んでいく。
    ③最後にハサミでフィルム最終部分を切って、パトローネから分離する。
    ④フィルムを巻きこんだリールを現像タンクに入れ、ふたをする。
     (空リールも入れておく)
    ⑤ダークバックから現像タンクを出す。

以上すべて手探りで行うので、失敗は覚悟のうえ。

 

いよいよ現像開始

 

 スーパープロドールは袋の裏側に現像時間が書いてあります。(親切ですね)

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スーパープロドール現像液の裏面の表記

フィルムの種類と温度の組み合わせで、その通りに現像してみることに。

T-Max400の時間は不明でしたがネオパンプレスト400と同じ時間で、原液22℃で6分に決定しました。

  1. 現像:現像タンクに現像液を注入し、こんこんとたたいてから現像スタート。1分ごとに10秒程度穏やかに撹拌し、6分後に現像液を捨てる。
  2. 停止:停止液を素早く注入し、よく撹拌して、30秒後に捨てる。
  3. 定着:定着液を注入し、1分間はよく撹拌。その後は1分ごとに10秒撹拌し、10分繰り返し、定着液を捨てる 
  4. 水洗い:水を注入し、1分程度よく撹拌し捨てる。この動作を3回ほど繰り返したらふたを開けてリールを取り出し、洗面器の中で流水で水洗い。30分程度流水につけたままにしておく。
    (各薬品は数回使えますが、古いものなので今回は捨てています)

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洗面器の中で流水に浸して水洗いを30分以上。
  1. 乾燥:フィルムをリールから外し、スクイーザーで優しく水気を除き、両端にフィルムクリップをつけて、埃の無いところに吊るす。丸一日乾燥をする。乾燥が充分でないとフィルムが丸まったりなど、後処理が大変。

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カーテンレールにハンガーを掛けて、そこにフィルムをつるして乾燥させている。

水洗いが終わって、リールからフィルムを取り出すときが最も興奮するとき!

仕上がったフィルムを見たときは感激します。

 

実は1本目は失敗!

リールへの巻きが強く、フィルム同士がくっついて現像ムラができてしまいました。(上の画像で白くムラのあるところが癒着したところ)

 

昔とった杵柄はどこへやら・・・

 

2本目はやさしく巻いて、成功!

 

期限切れ現像液の結果は?

画像が薄くなるとか、現像ムラが盛大に出るとか、粒子が荒れてざらざらになるとか・・そういうことを予測して現像してみましたが、結果は全く問題が無いように感じます。

 

よーく見るとベースの透明度が足りないような気もしますが、ほとんど問題にならないと思いました。

 

今回の画像をいくつかご紹介します。

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Leica M6 スーパーワイドヘリアー15㎜/4.5 f=11 T-Max400 撮影地:川越

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Leica M6 カラースコパー50㎜ /2.5 f=4 ネオパンプレスト400 撮影地:川越

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Leica M6 カラースコパー50㎜ /2.5 f=2.5 T-Max400 撮影地:川越

フィルムの力強さに魅了される

今やデジタルの時代ですから、私もデジタル白黒で撮ることがあります。

改めてフィルムで撮ってみると、デジタルとは違った「力強さ」を感じると思います。

デジタル白黒は滑らかできれいですが、なにか薄っぺらさを感じるのは私だけでしょうか。フィルムのストレートな力強さに久々に感動したしだいです。

 

「昔とった杵柄」がまたまた散財のネタになる?

巣ごもり生活の一日を存分に楽しめました。

40年ぶりの現像でしたが、

体に染み着いていた現像感覚はまあまあ健在でした(^^♪

新たに現像液を買って、今後もっともっと白黒作品にチャレンジしてみたくなりました。

今やフィルムも高額になり、他に道具も揃えるとなると

またまた散財のネタが増えてしまったようです。

まだまだ働かなければ・・・定年後も道は険しい?

 

今でも買える現像用品 ↓

 

 上の現像タンクに、35㎜リールが2個必要。

 

 

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パナソニックFY-6HZC4 レンジフード交換 初めてのチャレンジ

 

 

 

 

何年かに一度の年末に、キッチンのレンジフードを大掃除しますが、油がこびりついて手入れに四苦八苦。今年はとうとう掃除をあきらめて、お手入れが簡単と評価の高いスマート型レンジフードに交換することにしました。

築25年の自宅キッチンについているのは箱型のレンジフード(サンウェーブ製)。

長い年月の間に・・

  1. 吸い込みが悪くなっている。
  2. 音がうるさくなっている。
  3. お手入れが大変。

 

パナソニックのFY-6HZC4にしたのは、比較的安いのと、やはりアマゾンレビューなどの評価が高いので、決定。

 

 ビフォアー・アフター ↓

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右がFY-6HZC4に交換後。すっきりしたデザインで空間が広く感じる。(木部の色が異なって見えるのは光源の違い)

 

レンジフードを自分で交換するのは、もちろん初めて。

交換手順は、

  1. 古いレンジフードを取り外す
  2. 取付壁の補強
  3. パナソニックFY-6HZCを取付け
  4. 幕板の自作、取付(純正幕板は別売)

 

失敗しないためには事前準備は一番大事

調べておくことは以下の通り

  1. サイズ 
    各メーカーのレンジフードはほとんど規格品で。60cm幅、75cm幅、90cm幅のものがほとんど。当家は60幅なので、FY-6HZC4を選択。
    実は購入してから気が付いたことが1点。換気扇部分の奥行きを調べていなかった。取り付けてみたらギリギリでしたが、仕上がりの美観上、これは重要。出来たら事前に調べた方がよいかも。

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    戸袋の面と換気扇部の面がギリギリ。5㎜程度の段差だった。


  2. 排気ダクトの位置。
    幕板を外すと換気扇上部が覗ける。これでダクトの位置を確認しておく。当家は上部ダクトで、FY-6HZC4のダクトの位置と大きく違わないようなので、これはOK。(後方や横排気の場合はオプションが必要)

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    幕板を外すとレンジフード上部が見える
  3. 取付壁の強度(古いレンジフードを外さないとわからない場合もある)
    FY-6HZC4は重さ12㎏。結構重い。取り付ける壁の強度がしっかりしていないと、長い間に傾いたり、外れたり、騒音の原因になったりするかも。
    私の場合は、古いレンジフードを取り外してみて、初めて気が付いた💦
    壁裏に柱がない!!💦

パナソニックFY-6HZC4の寸法などは、下記のサイトで事前確認しておきましょう。

https://www2.panasonic.biz/ideacontout/2019/05/21/2019052100220131.PDF

 

古いレンジフードの取り外し。

できるだけ分解し、軽くして取り外していきます。

  1. フィルター2枚を外す。

  2. フード前部を外す。
    ①配線コードのコネクターボックスを外すと、コネクターが出てくるので、コネクターを外す。

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    ネクターを外した状態。白い爪を両側から押すと外れる

    ②フード前部を固定している左右のネジ(2か所)を緩めて、フードを外す。

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    フードの中側からこのネジを外す(2か所)。油でベトベトに・・・


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    フード前部と幕板が外れた状態


  3. 排気ダクト部分を本体から外す。
    ダクトの取付ねじ(2か所)を外して、前に引っ張るようにして抜くと外れる
    この時、換気扇を固定しているネジも外しておく

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    ダクト部ねじ(黄)と換気扇固定ねじ(赤)
  4. 換気扇本体を外す。
    ①換気扇につながる電気コードをフード本体から外しておく。

    ②換気扇基部を固定しているネジ(4か所)を外すと、換気扇本体が外せる。

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    換気扇本体を固定しているネジ。左右2か所ずつ


  5. フード箱本体を壁に取り付けているねじを外し、本体を壁から取り外す。
    この時、取付ねじの位置から壁裏の柱の位置がわかり、新しいフードの取付位置と合わないことが判明した💦

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    黄色部分が本体を壁に固定している位置(裏に柱があるところ)。右はOKだが、左は赤い位置に柱が必要。

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    古いレンジフードをすべて取り外した状態


取付位置の壁を強化する。

 パナソニックFY-6HZC4に付属の型紙を取付位置に貼る。取付金具の裏に、柱や桟があればOKだが、無いと本体の重さを支えることができない。

 

調べる方法は、

  1. 型紙の取付け金具のネジ位置に、「壁裏下地探し」を差し込む。

     

     

  2. すぐ後ろに柱や桟があれば、針が深く入らない。
  3. 深く針が入るようであれば、柱も桟もない。

当家の場合は、右側には柱があったが、左の壁裏は中空であった。

 

強度を出すため、壁裏に柱をつける

石膏ボードに重さ12㎏の本体をつけるのは、不安そのものなので、左の壁裏に柱をつけることにした。

 

手順は以下の通り

    1. 石膏ボードの必要な部分に、大きめの穴をあける。上下の桟が見える程度の大きさ。木工ペッカーがあると便利。

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      上下の桟が見えるところまで穴をあける。切り口はきれいに仕上げる
    2.  角材(30㎜×40㎜角)を上下の桟の間に差し込む。
      先に図のような補強金具をつけておく。

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      T 字金具は、前に荷重がかかっても耐えるためにつける。

      T字金具は棧にはネジ止めできない。あくまでも手前に荷重がかかっても角材が偏らないようにするためのもの。

    3.  L字金具で角材を桟に固定する
      この時、ラチェットドライバーがあると便利。

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      縦の桟を取り付けた状態。Ⅼ字金具は強度のある物を使用する
    4. 穴と同じサイズの石膏ボードを用意し、ビス止めする。

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      蓋をした状態。以前トイレリニューアルの際購入した石膏ボードの余材を使用。
    5. これで壁裏に取付用の補強柱ができた。

いよいよFY-6HZC4の取付開始

付属の工事説明書がとても親切なので、その通りに施工するだけ。

それ以外のポイントは・・・

  1. 重いので一人での作業は大変!
    型紙を使用し所定の位置にビスを打った後、取付け金具をつけた本体を持ち上げてビスに乗っけた。何とか一人でできたが、二人のほうがベター。

  2. 当家の場合、以前の電気接続がいい加減だったので、コンセントを新設

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    既存電源コードにコンセントをつけて、壁に固定(ブレーカーは落として作業する)
  3. 排気ダクトパイプのつなぎが意外と難しい。

    ①天井からきている排気パイプの長さが足りないので、同じ径(150㎜)の排気パイプを購入し、必要な長さにカッターで切断しておく。

    ②新しいパイプの上部に、縦に5㎝くらい切込みを入れ、先を少しすぼめて上部のパイプに差し込む。

    ③アルミテープをぐるぐる巻きにして接続面をしっかり固定する。

    ④付属の排気アダプターとパイプをアルミテープで固定し、アダプターを本体に固定する。

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    空気漏れがないか、換気スイッチを入れて確かめる

幕板を自作する

予算がないので、幕板は自主製作。

純正の幕板は4,000円もするので、購入しなかった。システムキッチンの戸袋とデザインは合わせたいので、いろいろ悩んでいた。 

選択肢としては、

  1. メーカー純正幕板を購入し、表面に化粧シートを貼る。
  2. 木製で自作する。(取付け台座は以前のものが使えて、合板は持っているので、購入しなくて済む)

私の場合は、手間はかかるが、コストのかからない2を選択。(木材など持っていない方は購入すると純正幕板を買っても同じくらいのコスト?)

木材で枠を作る

  1. 実際の寸法を測り、枠板を作る。

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    15㎜厚の合板を加工し、幕板の枠を作る。元からある取付金具を使用するので、間に隙間も設けた。

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    枠板を仮止めした状態。換気扇本体をまたいで枠がある。

     

  2. 薄いベニヤ合板を表に貼り、化粧シートを貼る。

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    化粧シートは、左右の戸袋のデザインと同じものを探して貼る

自作幕板をネジで固定する。

  1. もともとあった幕板用台座のビス穴の位置を測り、自作幕板にしるしをつける

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    元の幕板がついていた台座。これをそのまま活用する



  2. 幕板に穴をあけて、ネジ止めする。

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    ビス頭を隠すため、ビスキャップをつけて仕上げる



  3. 最後に、フード下部と壁面の隙間をコーキングする。 

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    壁とのわずかな隙間。油のたまり場にならないようにコーキングする



    ~完成~! 

パナソニックFY-6HZC4にして良かった!!

  1. 何よりも、「安い」 。
    購入当時約3万円。ホームセンターなどで、同じ形のレンジフードを見ると、最も安いもので5万以上。それに工賃を考えると・・・。しかも当家のように壁裏の補強も考えたら10万円ちかく?

  2. デザインが良い
    厚さ3CMのすっきりデザインで、頭上空間がすっきりした。

  3. 音が静か
    換気の強さは、「弱」「中」「強」と3種類あるが、弱にしているとほとんど音がしないくらい静か。全体的にも今までのものよりかなり静か。

  4. 吸い込みがすごい
    取付後、やかんを沸かして湯気の吸い込み具合を調べた。「強」だとほぼ完ぺきに吸い込んでいる。通常使用なら「中」以下で充分と感じた。

  5. 付属ライトが明るい
    以前のレンジフード付属のライトが暗いせいもあったが、今度のライトはとても明るく感じる。角度的にも手元をよく照らすので、使い勝手はとても良い。

  6. お手入れが、しやすそう 
    まだ汚れていないので実際のお手入れは未実施だが、掃除面に凸凹が少ないので、掃除は楽と思う。掃除ストレスはかなり減るでしょう。

 費用と工期

今回かかった費用
  1. パナソニックFY-6HZC4  30,180円(2019年12月)

  2. アルミテープ 50㎜×10m 409円

  3. ダクトパイプ(150㎜径、長さ3m) 1本 1,084円

  4. ベニヤ合板(600×900×2.3㎜) 1枚 318円

  5. ビスキャップ(座金付8個入り ㈱大里 4526778570287) 1袋 198円

  6. タッピング皿ねじ(4×30 ) 8本入り 1袋 118円

  7. 化粧シート 40㎝幅 ×140㎝ 1,120円

  8. 桟用角材(40㎜×30㎜×900㎜) 1本  385円

  9. L字金具(シンプソン2×4 STC53-708) 2個 約450円  

  10. T字金具 2個 約450円

    合計    約35,000円

    ※ベニヤ合板(厚み15㎜・幕板枠使用分)は以前使用の余材を流用。

工期

古いレンジフード取り外しとパナソニックFY-6HZC4取付に丸一日。(補強部材やダクトホースを購入のためホームセンタへの往復時間含む)

幕板作成と取付に半日。

合計1日半。 

 

使用工具など
  1. プラスドライバー:レンジフードの取り外し、取付用

  2. 下地探し

  3. 木工ペッカー

  4. ラチェットドライバー

  5. 電動丸ノコ(幕板作成用)

  6. 木工ボンド(幕板作成用)

 

古い換気扇を使っているかたには、スマートレンジフードがおすすめ。出来たら、自分で取付けしてみよう。

 

 おススメ購入資材や機材 ↓ 

 

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後から考える写真のテーマ:「道、路、途、径・・・未知」

 

以前、自分はあまりテーマを設けず、気ままに撮り歩くのが好きだということを書きました。

でも、撮影を重ねているとやはり傾向のようなものができてきます。

気が付くと、道を撮っていることに多いのです。

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会津に向かう車中から。キヤノンF-1N FD24~35㎜ASPHERICAL

そんな作品をいまさらながら集めてみました

なぜ、「道」を撮るのか

生活の鼓動を感じるから

人が行き交うために作られたのが「道」。けもの道というものがあるように、必ずしも人であることもないが、生きるために、動物が移動する毎に作っていく航跡のようなものを道の始まりと言ってよいと思うのです。

だから、道はもともと人工物で、道の周りには生活に必要なものが集まります。

ですから、道を撮っていると自ずから人間社会の鼓動を感じることができるのです。

 

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秩父 峠道には歴史を感じさせる何かがある。キヤノンF-1N NewFD200/2.8

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冬の早朝。自転車をこぐ人の動きが硬かった。キヤノンF-1N New FD200/2.8

 道は光輝く

朝早く、もしくは日が沈む間際、道は光輝きます。

今の道路は舗装されていますが、舗装表面は光を結構反射するのです。

道、そのものが美しいのです。

 

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日の出直後の勝浦港。こんなに早い時間だが港の仕事は終わっていた。Minolta XG-S タムロン90㎜マクロ プロビア

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道路と車と電線が、きらきらの競演をしていた。キヤノン F-1N New FD100/2.8 プロビア

 

道は未知なるものへの哀愁が漂う

「この先はどこへ通ずるのだろうか?」

「一体、この道はどこからきているのだろうか?」

住み慣れた地を一歩踏み出ると、道の始点と終点は未知なものになってしまう。

分岐する道、交差点に当たれば、どっちへ行けばよいのか?

また、進むべきか戻るべきか・・・道は人生と重なり合う。

道は多くの人の迷いや不安を吸い取ってきたのではないでしょうか。

道に哀愁を見出そうとするのは、自分だけでしょうか?

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電線が道の先を導く。道は本当にあるのか。埼玉県鴻巣付近 キヤノン F-1N New FD200/2.8 プロビア

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都会の交差点は、なぜか焦燥感を感じる。東京秋葉原 Olynpus E-P3 M.Zuiko 14‐42㎜


路地・小径は被写体の宝庫

裏通りを歩くのが好きです。

やはり、表通りより生活の息吹を感じやすい。

道が狭いので、人と人が近い。撮影も近くなる。

同じ道に何度も出向いても、違った表情と被写体に出くわす。

全く、飽きないのです。

 

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ガラスの無い勝手口に夏の風が吹き抜ける。金沢 ソニーα‐7 FE28 - 70mm  補正ー1

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ショーウィンドと道を重ねる都「町」が表現しやすい。川越  EOS 50D タムロン17‐50/2.8 -0.5補正

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撒き水を打った路地で二人が手をつなぐ。岡山県倉敷市 EOS 50D シグマ50‐150㎜/2.8 ISO200 補正なし。

過去写真を「テーマ」で見直してみる。

今回は「道」というテーマで過去写真も含め集めてみました。

表題の通り「みち」テーマでも「道」「路」「径」「未知」と、イメージを広げることができます。

道そのものばかりではなく、「道」のある風景、「道」を連想できる情景、などまだまだ多くの作品を上げることができそうです。

人の道、鉄の道、水の道、電気の道、などなど

 

実は撮影時は「道」を意識して撮影したものでなくても、テーマをもとに作品を選びなおしてみると、埋もれていた画像が「作品」として浮かび上がってきます。

 

そんな作品選びの楽しみ方もありだと、感じました。

 

 

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木製ポールフェンス作って、プランターを飾る。ライトアップもしてオシャレな立体花壇が出来上がった。

 

 外灯付きポールフェンスをすべてDIYで自作した

 

花壇のわきが開いていたので、木製ポールフェンスを作ることにしました。

 枕木を使ったポールフェンス(門柱)をよく見かけますが、あんな雰囲気を最初考えました。

 

でも枕木は幅が広く重々しい雰囲気になりそうなので、悩んでいました。

ホームセンターで調べると、価格も高い!

十分な高さのある枕木だと、1本3000円~5000円くらいする。

 

そこで、一般的な杉角材(90㎜角)を5本程度立てることにしました。

 

出来上がったポールフェンス+プランターの画像をどうぞ!

 

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完成画像。夜間自動点灯の照明器具も付けました。

木製ポールフェンスの作り方

どんな形にするのか

杉角材を5本立てることにしましたが、そこにプランター飾りたいので、縦型の角材にどうやってハンギング部材をつけるかを、先に考えます。

 

立てた角材に横木を渡して釘止めも考えましたが、角材の出っ張りなどを考えると「美しくないなぁ」と思い、鉄棒を通してハンギングできるようにしました

 

また、5本全部同じ高さにするとつまらないので、高さを変えて変化をつけることにしました。

 

作業開始

杉角材に防腐塗料を塗る

私の場合、長さ2mの杉角材4本と、長さ1.6mの杉角材1本を用意。

すべて木部保護塗料を塗ります。

よく使うのはニッペ「ウッディガード 水性木部保護塗料」です。

以前、ウッドデッキで使用した際、他の塗料より保護機能が格段に良かったので、おススメです。

 

3度塗りします。切り口にも丁寧に塗ります。

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庭で塗ってます

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ニッペ ウッディガードV 木部保護塗料

十分な深さの穴を掘る

深さは40㎝くらいまで掘ります。

水道管が近くにあったので、傷つけないように注意!

底をよく踏み固めて、砕石5号を5㎝程度水平に敷きます。

 

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幅1m30㎝、深さ40㎝の穴。大きな岩を掘り出すのに苦労した


角材に鉄棒を通す

角材の底部から同じ高さのところに直径10㎜の貫通穴をあけます

直径10㎜の長さ120㎜のドリルで、直角を意識しながら穴をあけます。

直角に穴が開いていないと、後で大変な苦労をします(要注意)

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直径10㎜鉄棒を通す穴。直角に穴を通す

角材と角材の間に、塩ビパイプ(HTパイプ HT13 ×1000)を挟んで、その中を鉄棒亜鉛黒 黒全ネジ M10 ×1000)を通します。

 

理由は、角材が横ブレせず強度が増すことと、鉄棒の露出を隠すためです。

 

今回は、鉄棒の長さが1m、角材幅90㎜5本分を引いて、両端にボルトを締める幅を残すと、パイプの長さは13.3㎝になります。

 

ノコギリでカットした13.3㎝のパイプを8個用意しておきます。

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水道管用塩ビパイプ。色はブラウンを用意した。

いよいよ杉角材と塩ビパイプと鉄棒をつないでいきます。

角材を寝かせて、作業すると楽です。

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こんな感じで鉄棒を通す。間に塩ビパイプを入れる。

 

1本目の角材に鉄棒を通します。

パイプを通してから、2本目の角材に鉄棒を通します。

(鉄棒がきつかったら、ドリルを上下左右前後通して穴を広げます)

また、パイプを通したら、次の角材に鉄棒をとおします

この方法で、上下2本の鉄棒とパイプを通し、鉄棒の両側を袋ナットで固定します。

 (鉄棒と同時に、袋ナットを買うことも忘れずに)

 

組みあがったポールフェンスを穴に立てます。

かなり重いので、二人で持ち上げて、穴に入れます。

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組みあがったポールフェンスを穴に立てた状態



角材の周辺にモルタルを流しこんで均し、補強します

もし杉角材が腐った時、引っこ抜くことも考えて、モルタルは少量の投入としました。

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モルタルは補強程度の投入。

モルタルが固まるまで丸一日待って、上から土をかぶせて、しっかり踏み固めます。

 

外灯をつけることを思い立った。

ここまで来て、「外灯を付けたらおしゃれかな」と思い浮かんだ。

ここで作業が中断。また悪い癖でネットでおしゃれな外灯漁りが始まり、数日を要してしまいました。

レトロなものを探していたが、取付部のサイズが合わなかったり、価格が高かったりと良いものが見つからない。

 

「防雨型」と検索したらヒットした玄関用ブラケットライトを流用することにしました。

 

コイズミ「LED・防雨型ブラケット」AU 40270L 

アマゾンで4380円(2019年10月当時)

 

壁面につけるタイプだが、これを縦位置で使用することに。

 (ここからは電気工事士の資格が必要です。私は取得済み)

配線を角材の中に埋める。

近くの外壁電源ボックスから電源を取ろうとしましたが、なんとここは、増設用に穴は開いていましたが、電源は来ていませんでした。

 

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VVF電源ケーブルを引いて防水カバー基部をつけた状態


そこで一度床下に潜り、付近の室内電源(壁裏配線)からVVF1.6ケーブルを引いて、この穴に通しました。

 (ブレーカーは落としておきましょう)

 

防水引きこみカバーを通しておきます。

 

一方、杉角材の中に配線を隠す作業です

 

トリマーを使って、幅15㎜、深さ15㎜の溝を掘っていきます。

長さは適当なところで。

 

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トリマーで細い溝を2本掘ってから、その間をノミで落としていく。

トリマーを初めて使う人は、下記の本を参考にしてください。私もこの本で勉強しました。

 

トリマー&ルーター上達テクニック (学研ムック DIYシリーズ)

トリマー&ルーター上達テクニック (学研ムック DIYシリーズ)

 

 

 

角材の天辺から溝に向かってやや斜めに直径10㎜の穴を通します。

穴と溝がつながれば成功です。

VVF1.6 2芯ケーブルを通します。

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天辺の穴と溝にVVFケーブルを通した。

ブラケットライトに配線し、ネジで角材に取り付けます。

ネジ周辺に小さな穴がありますが、水や虫が入らないように、コーキング剤でふさいでしまいます。

 

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ブラケットライトを取り付けた状態

住宅壁面からくる電源ケーブルは先にPF管を通して置き、地中に埋めます。

 

ポールフェンスの下部にも防雨引き込みカバーをつけて、電源ケーブルとPF管を接続します。

 

ブラケットライトからくるVVFケーブルも溝をとおして、防水引き込みカバーに通します。

 

暗くなれば自動点灯させたいので、低照度スイッチをつなげます

 (パナソニックEEスイッチ EE8113K)

 

低照度スイッチをポールフェンスに固定し、説明書記載通りに結線します。

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電源ケーブル、ブラケットライトからのケーブル、低照度スイッチを通した状態

きれいに結線したら、防水カバーを閉じます。

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結線し、防水引き込みカバーを閉じた状態。

次に、杉角材の溝を埋めます。

 

幅15㎜、厚さ5㎜の当て木を溝の長さ分用意します。

(厚さ5㎜の角材を幅15㎜に電動のこでカットしました)

 

ケーブルを溝にしっかり埋め込みながら、当て木に木工ボンドをつけて溝に埋め込みます。

ある程度ボンドがしっかりつくまでは、手で押さえるなどして固まるのを待ちます。

 

固まったら、わずかな隙間から水などが入らないように、木工用パテで埋めます。

(セメダイン木工パテ ラワン色 70g)

 

パテが完全に固まったら、電動サンダー(320番程度)で表面を削ります。

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当て木で溝を埋め、パテ後、サンダーで表面を削った。

木部保護塗料(ニッペ 水性ウッディガード)を塗り、終了。

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表面の凸凹もなく、ほとんど目立たない仕上がり

いかがでしょうか。電線ケーブルが見えていたら、美しくないですよね。

それに雨水による不安もない配線となりました。

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暗くなって自動点灯している状態

このままでもよいのですが、付属の電球は「40W型下向き」です。

やたら明るいのと、上向き設置にしたので天井軒下を照らすので、電球を変えることに。

 

25W型で横へ拡散する電球「OHM小型電球LDT2L-G E17 IS9」に変更

光が横へ拡散し、落ち着いた照明になりました。

 

レンガ敷できれいに見せる。

最後の仕上げに、足元をレンガ敷にしておしゃれに決めたいと思います。

庭へのアプローチもあるので、エッジをレンガにします。

レンガはモルタルで固定します。

 

レンガ・モルタルワークは、この本を参考にしています。

 

暮らしの実用シリーズ 決定版 はじめての庭づくり百科 (暮らしの実用シリーズ DIY)

暮らしの実用シリーズ 決定版 はじめての庭づくり百科 (暮らしの実用シリーズ DIY)

 

 

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穴を掘り、レンガを敷き詰めていく。

 表面を均した後、スクラッチレンガ(オレンジ・レッド・ベージュ)を交互に敷き詰めていきます。

わざと隙間をあけて、色も交互に敷いていきます。

今回は各色20個ずつ、計60個使いました。

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レンガの隙間や並べ方・色の順番は、並べながら調節していきます。

全部敷き詰めた後に、固まる砂(ベージュ)を隙間に敷つめていきます。

 

刷毛のようなもので、レンガの表面の砂をきれいに履き取り、隙間の砂を均してから、やさしく水を掛けます。(表面が濡れる程度)

 

数時間後、再度しっかり水をかける。

これで固まれば出来上がり。

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今後フックなどを増設し、飾り方のバリエーションに変化をつけたい。

駐車場・玄関脇がおしゃれになり、夜間は庭へのアプローチが明るくなった。台風19号にも耐えた強度。

何もない所に、モニュメント的に目立つ存在となりました。

季節ごとの花を飾ることで、四季折々の風情が楽しめます。

花を飾らなくても、目線を引きます。

暗くなるとブラケットライトが自動点灯しますので、庭へのアプローチが明るくなり、おしゃれな縦型フェンスができました。

夜間照明は防犯にも役立ちます。

 

2019年10月12日に関東を襲った超強力な台風19号。大量の雨と強風が当家を襲いました。

大雨によるブラケットライトと配線への漏電、強風によるフェンスそのものの転倒を心配しましたが、結果的には全く問題ありませんでした。

 

妻のガーデニング趣味に、また新しい楽しみを加えることができたのです。

購入した部材と費用

  1. 杉KD特等90×90 4m  @2,450×2本  計4,900円
  2. 杉KD特等90×90 1.8m  1本         2,580円
  3. ニッペウッディガードV塗料 1.6l       3,980円       
  4. 亜鉛黒 全ネジ M10×1000 × @354×2本     計708円
  5. HTパイプ HT13 ×1000  @528×2本        計1,056円
  6. 亜鉛袋ナットM10  4入り 1袋          238円
  7. インスタントモルタル 20㎏ 1袋         638円
  8. 赤レンガ 上1等  @140×15個      計2,100円
  9. クラッチレンガ(各色) @85×60個     計5,100円
  10. 固まる砂 ベージュ15㎏ @657円×2袋   計1,314円
  11. コイズミ「LED・防雨型ブラケット」AU 40270L 4,380円
  12. VVE1.6 2芯ケーブル 5m          586円
  13. パナソニック EE8113K    1個    1,078円
  14. 防水カバー  中  1個         760円
  15. 防水カバー  小  1個         343円
  16. PF管 16㎜ 切り売り 2M @120×2     240円    
  17. セメダイン木工パテ 70g 1個     286円 
  18. オーム社 25型 LED電球  1個     1,170円 

 合計 約32,000円

木工工事や左官工事や電気工事まで頼むと、おそらく3倍以上かかると思います

 

必要な工具

  1. 10㎜×120㎜ 木工用ドリルビット  721円(あると便利です)
  2. 電動インパクトドライバー DIY
  3. トロ船 80  約1300円
  4. 目地コテ 9㎜ 517円
  5. ブロックコテ 521円

などなど。

 

代表的な購入物 ↓
上記外の木材、レンガなどはホームセンタで簡単に購入可能。
 
ほかに、私が使用している道具の一部。

トイレをおしゃれにイメージチェンジ。壁工事、水道工事、電気工事をすべて自分でできた。

 

普通のトイレではつまらない。カフェ風トイレに大変身

 

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ビフォー(左)→アフター(右)

築25年の自宅トイレ。別に不自由はないが毎日使う割には面白くない。

遊び心をだして、イメージチェンジをすることにした。

別に設計図を立てるではなく、頭の中で「こんな感じ」程度の仕上がり想像図を描いて、後は材料を探しながら、決定していくことに。

 

ただし、両側壁面の埋め込み設備を取っ払うことは、最初からきめていました。

 

想像図を描くまでに、数か月。

どんなイメチェンにするか迷い続けた。

TOTOLIXILなどのカタログを漁り、壁紙の色や器具などを調べる。

インターネットでトイレの画像を検索し、スタイルを探る。

そうこうしているうちに、3か月ほど経ってしまった。

でも、おかげでいくつか案ができた。

  1. 腰壁を作る
  2. 収納と手洗い器具を一つにまとめる
  3. 収納器具は自作する(メーカーのものはサイズが合わない)
  4. 手洗いボールを導入する

頭の中では、かなりイメージができたので、いざ、工事開始。

 

工事の順番をしっかり考える

毎週の休みを利用して、少しずつ工事を実施する予定。

毎日使うトイレなので、作業手順をしっかり考えないと大変なことに。

  1. 既存手洗い(鏡付き)設備を外して、収納家具を嵌める(1日目)
  2. 既存トイレットペーパーホルダー兼収納設備を外し、穴をふさぐ(2日目)
  3. トイレタンクを外して腰壁をつくる(3日目)
  4. 床材を貼る(4日目)
  5. 手洗いボールと水道工事(5日目)
  6. 壁紙を張る(6日目)
  7. 電灯を交換
  8. トイレットペーパーホルダーなど、小物作成(7・8で7日目)

こんな流れで、スタート。

 

既製品手洗い器(鏡つき)の設備を取り外し、収納家具を埋め込む。

当家の手洗い器は、鏡がついた埋め込み一体型(FRP製)什器。

 

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最初からついていた埋め込み型手洗い設備

 

野暮ったいので、これを取り外す。

水道の元栓を締めて、給水菅と配水管を外す。

什器を壁に取り付けているねじを外して、什器を壁から引っこ抜く。

壁に大きな穴ができた。 

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器具の両サイドと下部を固定しているねじを外して引っこ抜く

穴のサイズに合わせ、収納器具を作る

こんな寸法。

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オレンジ色のところ(切断面)に小口テープを貼る

 

 ラワン合板(厚み15㎜)を、ホームセンターでカットしてもらい、ネジと木工ボンドで組み立てる。

上の段は、トイレットペーパーを三段積み上げる高さに設定。

底板は、手洗いボール用を後からつけるので、今はつけない。

裏板はカラー合板(厚さ2㎜、アイボリー)を貼ってねじで固定

素朴な感じのままを活かして、塗装はしない。ただ、切断面の見えるところには、小口テープを貼って、見栄えをよくする。

 

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手作り家具を嵌めた状態。(底板はのちに変更する)

 穴にはめて、壁にねじで固定する。

次に、扉を作る。

なるべく簡単にしたいので、カラー合板にフレームを張り付ける形で終了。

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フレームは余材を幅55㎜にカットして使用

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扉にするサイズの化粧べニア合板に55㎜幅の板を貼ってフレームにする。

フレームのみローズガーデン塗料(01エラーブル色)で塗装。

蝶番で固定し、内側にローラーキャッチを取り付け、取手も付けて完成。

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蝶番を付けた扉。裏面には化粧シートを貼った。

※手洗いは外したので当分使えません。

既成収納ボックスを外し、壁にする。

反対側に、トイレットペーパーホルダー兼小物収納ボックスがついていたが、壁から5㎝程出っ張っていて、圧迫感があった。

 

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トイレットペーパーホルダーと小物収納の設備。意外とジャマ

これを取り外して何もない壁にする。

 

柱が少し見えるところまで、カッターで穴を広げる。(角90°のきれいな四角に切る)

穴中央付近に補強材を固定する。

 

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中央に補強材を渡した状態。壁紙もこの段階で剥がした。

自宅壁と同じ厚みの石膏ボードをピッタリ同じサイズにカットする

カットした石膏ボードをネジで固定する。

 

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石膏ボードを嵌めた状態。この上からサンダーをかけて境目の凸凹をなくす

(石膏ボードは大きいサイズしか販売していない。私の場合、近くのホームセンターでたまたま、カット後の余材で小さいものがあったので、180円で売ってくれた。お店の人に聞けば、そうしたものがあるかも)

 

 上から電動サンダー(無ければ紙やすり)で、境目の凸凹をなくす。(壁紙を貼った後境目が目だたないように)

 

これで圧迫感がなく広く感じられる。

 

トイレタンクを外す

タンクを外さないとタンク裏の壁が作れません。

タンクを外す手順です。

  1. 給水栓の元栓を締める
  2. トイレの水を流す。タンクが空になります。
  3. 給水栓とタンクをつなげている給水管を外す
  4. 便器裏側下にタンクを固定しているねじがあるので、緩めてボルトを外す。
  5. 真っすぐタンクを上に引き上げる。(真っすぐ引き上げないと接合部分が破損する恐れあり)
  6. 給水栓の給水菅も外しておく。

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①タンクと便座への給水管を外し②タンクを上に引っこ抜く③便座も外す

 

この状態で、腰壁作りスタート

 

 腰壁を作る

現在の壁紙をすべて剥がす。

 

はがし残しを地道に取り除き、凸凹がないように電動サンダー(360番程度)で表面をこする。(サンダーの後は、雑巾でよく拭いてください)

 

厚さ2㎜のラワンべニア合板を高さ77㎝(好みの高さ)にカットし、張り付けていく。

 

水道管が出ているところは、下図のようにカットし、両サイドから嵌める形でべニア合板を貼っていく。

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円の切込みは電動ジグソーでカット。

次に、壁紙を貼っていきます。

 

今回私が使用したのは、横張り専用の白樺模様の壁紙(貼ると縦縞になる)。

 

ベニア上に壁紙にしたのは、巾木はそのままで壁紙だけを張り替えることができるから。雰囲気を変えたいときの壁紙だけ張り替えればよい。

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厚さ2㎜のベニヤを腰壁にし、その上に壁紙を貼った状態

 

白い塗料で塗った巾木(厚み10㎜、幅30㎜の角材)を、腰壁に乗せるようして、木工ボンドで壁に固定する。

 

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巾木を乗せて固定した状態。

角の接合部分は、45度の切込みを入れてキレイに接合する。(これが大変でした)

 

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巾木の角接合部分。きれいにつながった(喜)

 

腰壁を作り終えたら、外した時とは逆の手順でトイレタンクをもとに戻す。

以上で腰壁完成。がらりと雰囲気が変わった。うれしい!!

 

床板を貼る

当家のトイレ床板は、白いPタイルでした。

全体の雰囲気を変えるため、ダークブラウンの床材にする。

張替えできる床材(塩ビフロアタイル)を選んだ。

 

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トステムビバで購入。1枚398円(15㎝×90㎝)20枚入り購入

 

これを一枚一枚貼っていきます。

 

粘着剤がついているので、裏ビニールを剥がして一枚一枚貼っていく。

 

ところが、当家の場合、もとのPタイル表面に細かな凸凹があり、しっかりくっつかない。

そこで、床材用の両面テープを使って、固定していく。

 

便座基部の部分は、型紙を自分で作り、その形にカットして貼っていく。

(厚みがあるので、よく切れるカッターを使用すること。)

 

型紙カットに失敗したりなどで、床材貼るだけで、かなりな時間を要してしまった。

落ち着いた感じに仕上がりました。

 

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ダークブラウンのフロアタイルを貼った状態

手洗いボールも自作した

手洗い器はボールにするつもりで最初から計画していた。

でも。手洗いボールって「高い」んですよね。

いろいろ悩んでいるうちに、ふっとホームセンターで良いものを見つけました。

木製のおしゃれなサラダボールです。(直径30㎝)

 

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トステムビバで購入したサラダボール(穴あけ後の撮影)

 

厚みもあり、雰囲気も合うのでこれを活用することにした。。

用意するもの

  1. サラダボール(取付場所の関係から直径33㎝以下のもの)
  2. Sトラップ(排水管)
  3. 水栓セット+フレキパイプ(給水管)
  4. 彫刻刀(ノミ)
  5. 穴をあける道具(ドリル、電動のこ)
  6. 透明コーキング剤(シリコーンシーラント)
  7. コーキングガン
  8. 水性透明ウレタンニス

まず、サラダボールの中央に直径40㎜の穴をあける。

裏側から中心に直径40mmの円を描き、その線の内側にドリルで穴をあける

その穴に電動ジグソーを入れ、円に沿ってカットしていく。

(正確な円形でなくてもOK。きれいな円をカットする場合はホールソーを使う)

 

今度はサラダボールの表側から、中心に直径55㎜に円を描く。

その線に沿って彫刻刀で溝を掘っていく。角度をつけ切込みも入れる

(この溝は極力きれいな円であることがポイント)

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排水口部品の形状に合わせて切断面を丁寧に掘っていく

 排水口の形状と合うまで、溝と切込みを丁寧に掘っていく。

 

溝に透明コーキング剤をたっぷりと塗り、排水口部品を取り付ける。

隙間からはみ出たコーキング剤をきれいにふき取る。

(この後、水性ウレタンニスをサラダボール内側全体に塗るが、コーキングが乾くまで2日程度待つ)

 

 ボールと水栓を取り付ける底板を作っておく。

私の場合は、収納家具と同じシナ合板で、下のような形状の板を用意。

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底板。取付寸法を実測して裁断する

サラダボールの位置と水栓セットの位置に穴をあける。

(仮組の状態で位置を決め、しるしをつけて穴をあけた)

 

水性塗料で塗っておく。

 

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底板に給水栓と排水口の穴をあけ、定位置に固定

固定した底板に水栓とボールを取り付ける。

 

水栓セットは色々探しましたが、日本製で作りのしっかりしたものを選択。しかも安い。高さもポイントで、収納部の扉開閉時にぶつからない高さのものを選んだ。

 (三栄 ミニセラ立型ツル首自在水栓 JA565 13)

 

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ボールの雰囲気を合わせる色で底板を塗る。

取付後、給水口と水栓をフレキパイプで結ぶ(長さ20㎝)

ボールと床排水溝を25㎜直径の配水管(丸鉢つきSトラップ)でつなぐ

 

床から伸びる配水管と、手洗いボールから出るU字管との位置が合わない(これは仮組の段階で想定済み。サイズのあうU字菅のみ別途購入。)

 

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このまま無理につなぐと接合面から水漏れする

幅100㎜のU字菅に交換して、ジャストフィット。

 

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アマゾンで幅100㎜のU字管を購入。真っすぐつながった。

水元栓と水栓セットをつなげる。

 

いかがでしょうか? かなりおしゃれな手洗いボールができました。

苦労しましたが、大満足です(安く済んだし)

 

壁紙を貼る

壁紙の色にはかなり迷いました。

 

腰壁が白なので、明るい色にすると全体がぼやけます。

かといって暗い色にすると、重い雰囲気になってしまいます。

 

カタログも数多く見ましたが、サンプルが5cm角程度なので、全体に貼った時とはイメージが異なります。

 

いいな、と思うと妻と意見が合わなかったり・・・。

 

ホームセンターを何軒も回り、幅90㎝×長さ10~20㎝程度を見本として購入して(あるホームセンターでは、「見本で」と言ったら無料で分けてくれました。感謝!)

実際に壁にあててみて、腰壁とのバランス、部屋全体の雰囲気をチェックしました。

 

悩んでいる間に3週間くらい過ぎてしまいました(その間、石膏ボード露出したまま)

 

珍しく妻と意見もあい、やや濃いめの青系の壁紙にしましたが、貼ってみたら思いのほか暗くならず、とても良い雰囲気になりました。ベストチョイス!!

 

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壁紙を貼り終えた状態。イメージ通りの仕上がり!

これでほぼイメチェンは終了です。

後は、小物の購入と作成

 

小物にもこだわろう!

1、電灯はいかにも「トイレ用」といった雰囲気のものを取り外し、ニトリの「小型シーリングBARCO」を購入し、取付けた。

 

以前の照明器具が天井直付けだったので、引っ掛けシーリング器具に取付けなおした。

(電気工事の資格が必要です)

 

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ニトリ「BARCO」引っ掛けシーリングなら工事不要

2、トイレットペーパーホルダーは、腰壁の雰囲気に合わせ、白樺調の板材を購入し、L字型に組み合わせ、100円ショップで売っていた長いフックをつけて作成。

板材の切断面には、白の小口テープを貼る。

 

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白樺調木材と100円ショップでの部材で作成

3、収納庫の扉には、ミラーシートを貼った。ちょうどいい大きさの鏡が見つからなかったので、自在にカットできるシート状のものを選択。(これはおススメしません。細かく波打ってしまい、鏡としては不完全です)

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2㎜厚アクリル板にミラーシートを貼って両面テープで扉に固定。反射面が細かく波打っている

4、壁がさみしく感じたので、端材でフレームを作り、ホームセンターで売っていたプラの植生を取り付けて、飾りにしてみた。

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内径25㎝角で高さ5㎝のフレームを作るとプラ植生にピッタリ。

 

費用と作業時間

  1. ラワン合板(収納家具と底版用)1820×910mm 1枚 2,660円
  2. カラー合板(アイボリー) 90×60㎝ 1枚  358円
  3. 蝶番(ステンブロンズ角蝶番) 2個セット  648円
  4. 小口テープ24㎜幅ナチュラル(エッジテープ) 1個 948円
  5. ローラーキャッチ 1個 98円 
  6. 扉用取っ手 (以前からあったものを使用) 
  7. ミラーシート 50㎝×100㎝ 1個  1,780円
  8. ラワンベニヤ合板 (180×90㎝) 1枚   1,560円
  9. 腰壁用壁紙(白樺調) 幅90㎝×長さ400㎝ 1枚 糊付け代含む 1,960円
  10. 腰壁用巾木 長さ合計約4m 以前の余材で作成 
  11. 壁紙 (青色系) 幅90㎝×長さ150㎝ 5枚 糊付け代含む 2,040円
  12. 塩ビフロアタイル(15㎝×90㎝) 12枚(使用した分) 4,776円
  13. サラダボール  3,000円
  14. 丸鉢つきSトラップ(カクダイ433⁻315⁻25) 1個  4,787円
  15. U字トラップ管(幅100㎜)カクダイ0434W⁻25×100 4,646円
  16. フレキパイプ (T型13 長さ20㎝) 308円
  17. 水栓セット (三栄 JA565 13) 4,040円 
  18. 水性ウレタンニス(無色  130ml) 778円
  19. プラの水生
  20. ニトリ 小型シーリング「BARCO」 2,769円
  21. LED電球 60W相当 1個       555円
  22. 引っ掛けシーリング 1個       298円
  23. TOTO タオルリング 1個     1,263円

合計約40,000円(税抜き)でほぼ済みました。

 なお、工具と部材して主なものは以下を使用

  1. 電動丸ノコ  腰壁用ベニヤ合板のカット、余材のカット
  2. 電動ドリル  各種ねじまわし、穴あけ
  3. 電動ジグソー 腰壁やサラダボールの穴あけ、円形カット
  4. 壁紙セット  壁紙を貼る際の工具一式
  5. 木工用ボンド べニア合板と壁の貼り付け、巾木の固定など
  6. 各種木ねじ  使用の際に寸法合うものを購入
  7. モンキーレンチ Sトラップの取付など
  8. プラスドライバー

実際に掛かった日数は、8日間程度ですが、工事スタートは7月6日。小物取付も済んで完了したのが9月7日でした。手洗いボールを探したり、幅広U字トラップの存在を知らず排水方法を模索したり、壁紙に悩んだりと、初めてづくしで研究している時間のほうが長かったです。

 

でも、木工、壁紙、給排水、電灯、すべて自分で実施し、思い通りのものができた喜びは何物にも代えられません。仕上がりに妻も大喜びしてくれました。

また、一つ自分に自信がついたのです。

 

 

 

 主な購入物一覧

 

 

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マウントアダプターを使ってみた。レンズの実力発揮にはカメラ調整が必須。CY→EOS

 

プラナーの「描写力」をEOSデジタル一眼で出せるだろうか?

安いマウントアダプターを買ってみた。

カールツアィスのプラナー50㎜レンズは一番好きなレンズ・・とは以前このブログでも書きました。今でも大好きなレンズです。

 

プラナーはリバーサルフィルムでこそ本領発揮のレンズですが、デジタルで使ったらどんな描写なのか試してみたくなりました。

 

マウントアダプターが高価なら、そんな気も起きなかったのでしょうが、アマゾンで探していたら、なんと1,980円!

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Haoge レンズマウントアダプター C/Y to Canon EOS

 

  

これなら結果的にダメでも気落ちしない。

 

マウントアダプターのつけ方。

購入したマウントアダプターには説明書はない。

  1. メーカーロゴマークがあるのが、レンズ側(表)。
  2. プラナーをマウントアダプターに付ける。
    レンズマウント側の赤印とマウントアダプター表側の赤印を合わせて嵌め、時計方向に回す。
    ・・・なぜか嵌らない。よく見るとマウント内側の板バネがぶつかっている

    f:id:NobNobPhoto:20190916125720j:plain

    板バネ。これを抑えながらレンズを嵌めたり外したりする。
  3. 板バネを爪先で抑えながら、嵌めて回すとかみ合った。
  4. マウントアダプターカメラ側の赤印とEOSマウントの赤印を合わせて、時計方向に回せば、レンズ装着完了
  5. マウントアダプターをレンズから外すときは、先ほどの板バネをマウント側に爪先で押し込んで外す。

マウントアダプターの感想

  1. わずかな遊び(ガタツキ)があるが、意外としっかりしている
  2. 高級感がある
  3. 黒いリングなので、レンズ装着後もアダプターがやたら目立つことはない
  4. 周囲がギザギザ加工してあるので、取り外しも容易。
  5. カールツアイス・コンタックスレンズは3本持っているので、すべてにこのアダプターを買ってつけることにした。(ボディ側につけておくことはできない) 

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EOS50DにプラナーT*50㎜F1.4

いよいよ撮影~初期設定では期待に応えない~

 天気が悪かったので、室内でテスト撮影

  1. 通常撮影時はピクチャースタイルは「スタンダード」、評価測光、絞り優先で撮っているのでいつもの状態で撮ってみた。

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ピクチャースタイル「スタンダード」、評価測光、露出補正なし

コントラストが高く「プラナーらしく」ない。曇天の日の室内なのに、やたらメリハリの強い画像になってしまった。

 

ピクチャースタイル「スタンダード」は、シャープネスは+3だが、コントラスト、色の濃さ、色合いはすべて0。

 

いろいろいじっては撮影したところ、シャープネスは+3のまま、コントラストは

-1、測光は中央部部分測光にしたら、レンズの実力を出すことができた(と思う)

 

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コントラスト-1、部分測光、露出補正+1/3,

今後EOS50Dでカールツアイスレンズを機は使用する際は、上記設定をピクチャースタイル「ユーザー設定1」にしておき、これで撮ることにした。

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ユーザー設定で、コントラストを-1に設定。

往年の銘レンズに再度惚れる。

 

なんといってもこのレンズの良さは質感描写のうまいこと。

それを引き出す設定をしなければ、レンズの価値が生きてこない。

 

EOS50Dは、APS-Cフォーマットなので35mm換算の焦点距離は1.6倍になる。このレンズの場合は、80㎜F1.4となるわけ。

 

なんとあの有名なプラナー85㎜F1.4と同じ(ではない)レンズになった?

 

APSフォーマットが理由なのかはわからないが、評価測光で撮るとコントラストが上がる。ピクチャーセレクト「ユーザー設定」でコントラスト-1にしても、まだ強い。測光方式を中央部部分測光にすると、なぜかコントラストが落ち着く。

 

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ユーザー設定(コントラスト-1)、 中央部部分測光、絞り優先、露出補正なし

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ユーザー設定(コントラスト-1)、中央部重点測光、露出補正なし、f1.4

ボケ味はとても素直で、グラデーションは豊か。暗部も描写している。

 

かつてある写真家がツアイスのレンズを、「色を重ね塗りしていくような描写」と評したことがあったが、重厚感がありながらしっとりしている写りを見事に表現していると思う。

使い辛さを忘れて、わくわくするレンズ。

当然マニュアルピント

しかもファインダー内にピント指標は出てこない。

絞りはプリセット。つまり絞り込むとファインダーは暗くなる。

はっきり言って使いづらい。

 

でも仕上がった写真を見ると、やはり出来は違う。

写欲を刺激してくれるレンズなのです。

 

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設定は上掲写真と同じ。絞り開放での柔らかい描写とグラデーションの良さ

往年のレンズはフィルムで撮るもの。と決めつけていたが、もっとデジタルで試してみたくなりました。

 

レンズマウントアダプターの泥沼にはまりそう・・・・

 

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質感描写を見てほしい。露出補正なし。

 

 

 

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SONY Cyber-shot RX100 III 買いたくなった。

買いたくなった!!  SONY Cyber-shot RX100 III

「素晴らしいカメラ」、「ぜひ買いたくなるカメラ」とはどんなカメラでしょうか?
 
その判断基準は、人それぞれだと思います。

私の場合は、

  1. 好みの画質であること
  2. 絞り優先やマニュアルモードがついていること
  3. 露出補正がしやすいこと
  4. ファインダーがついていること
  5. 機械としての作りが良いこと

が条件となる感じです。

ひょんなことから、ソニーサイバーショットRX100Ⅲ(DSC-RX100M3)というカメラの試写をできる機会があったので、さっそく写してみたところ、このカメラの実力は「すごい!」と思ったので、そのご報告です。

 

重厚で質感のあふれる描写力

単にきれいに写るカメラは無数にあります。

私の好みは、質感豊かな描写ができるカメラです。

以前にも書きましたが、油絵のような質感を伴った描写が好みです。

これはレンズによるところが大きいですが、当然カメラの開発思想も大きく影響してきます。

ソニーサイバーショットRX100Ⅲ(DSC-RX100M3)は、この「質感描写」ということを意識したカメラであることは間違いないでしょう。

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SONY DSC-RX100Ⅲ 絞り優先 -0.5 石川県加賀市橋立漁港

上の作例では、実物より全体の色は濃いめに出ています。その結果、船体のザラザラ感や布に描かれた馬の絵なども、とても存在感ある描写を実現しています。

 

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SONY DSC-RX100Ⅲ 絞り優先 -1補正 石川県加賀市橋立漁港

 いかがですか? サイロの金属感、鉄部の錆びている描写、空の色。

重厚感があり、とても存在感が出ていると思います。

 

まるでPLフィルター(偏光フィルター)を使ったような色彩コントラストが出ていますが、このカメラはフィルターが使えないので、何も手を加えていません。

 

レンズはバリオゾナーT*24㎜~70㎜(35㎜換算)というレンズがついていますが、このバリオゾナーT*(スター)というレンズは、ドイツのカールツアイスといううメーカーがかつて作っていた名レンズのライセンスを受けており、やはりヨーロッパ文化=油絵文化の伝統をしっかり受け継いでいるレンズと思います。

 

イカのレンズもそうですが、ドイツのレンズは色彩コントラストは豊かで、空色が良く「落ちます」。

 

たまたま同じ時期キヤノンの同クラスの高級コンパクト機を使う機会もあり仕上がりを比較してみましたが、グラデーション(諧調)は滑らかでシャープな感じですが、全体はあっさりした描写という印象でした。

 

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CANON G1X 富山県 海洋丸船内 -0.5

作品用カメラとしてメインでも使える実力

 作品用カメラに必要な条件は・・・・

  1. ファインダーがある。
    液晶モニターしかないと順光では反射で構図が決められません。

  2. 露出補正がしやすい。
    絞り優先モードで使うのが基本なので、そのモードで絞りはレンズのリング部に、露出補正は右手親指のメインダイアルに設定できます。これは私にとってとても使いやすい。

  3. 暗い所でもノイズが出にくい
    今や、ノイズなんてどんなカメラでもあまり出ませんが、このカメラは結構安心できました。

そして何よりも、機械としての作りがしっかりしているので、安っぽさがありません。

コンパクトカメラとしては高価な部類に属しますが、永く作品用とし使うには、本当におすすめのカメラです。

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SONY RX100Ⅲ 絞り優先 -0.7補正 石川県