こんにちは。ノブノブです。
最近のデジタル一眼用レンズは高価になりすぎていると思います。
まあ、この辺の事情についてはいずれ分析をしてみたいと思っていますが、今回は安くても描写の優れているおすすめレンズを1本紹介したいと思います。
使ってみたらびっくりしたレンズです
レンズテストに川越の街をカメラ散歩してきました
- SIGMA Contemporary 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
- 質感描写に優れているということ。
- デメリットもある
- 本格的な作品作りにも「最初の一本」におすすめのレンズです
SIGMA Contemporary 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
いわゆるAPSフォーマット用標準ズームです。(フルサイズでは使えません)
フルサイズ焦点距離で換算すると、約26㎜~105㎜換算になります。(キヤノンでは27㎜~112㎜換算)
標準(フルサイズ換算50㎜)を中心に、最も利用範囲の多い広角~中望遠をカバーするレンズです。
重さは465グラムと結構軽く、旅行などにはもちろん、日常使いにも便利です。
最短撮影距離も22cmと、思わず近づいてしまってもピンボケにならない安心感があります。
お値段もリーズナブルです(2018年12月現在33,000円弱:アマゾン)
でも何といっても最大のおすすめポイントは、その描写力です。
質感描写に優れているということ。
レンズに求めることは各人いろいろあると思います
シャープネス(鮮明度)、ぼけ味の良さ、発色の傾向、ひずみの少なさ、重さや軽さ、明るさ・・・などなど。
全てが高性能に揃っているレンズはやはり高価です。
でも、一部は多少犠牲にしても、自分の好みに合っている特性があれば、そのレンズはとてもコストパーフォマンスにすぐれたレンズになります。
このシグマの17㎜~70㎜/F2,8ー4DCは、「存在感のある描写」をしてくれます。つまり物の質感をしっかり出してくれるのです。
各メーカーのレンズには、発色の傾向ともいうべき特色があります。
日本メーカーのレンズは、クッキリハッキリ系かスッキリハッキリ系が多いです。
色あざやでコントラストが少し強め系か、やや淡い発色でコントラストも控えめ系か・・・的な傾向のレンズです(微妙な違いではありますが)
対してヨーロッパ、とくにドイツ系のレンズはどっしりクッキリ系のレンズが多いと思います。
発色は中庸ですがコントラストが良く、質感描写にすぐれて被写体の存在感を見事に表現します。不思議なことにこうしたレンズで撮ると、カラーは色のりが良いのに、白黒ではグラデーションの豊かなグレーに染まります。
シグマの17㎜~70㎜/F2.8-4DCは、どっしりクッキリ系のレンズと思います。
シグマは日本製のレンズですが、ヨーロッパの作家に人気があると聞いたことがありますが、それも上記のような理由なのでしょうか
私は、このどっしりクッキリ系のレンズが大好きです。「ものの存在」を表現でき、作品の世界に「重さ」を加えることがしやすいレンズです。撮影時からわくわくするのです。
デメリットもある
安いということは多少犠牲にしていることもあります。
このレンズの場合、湾曲収差があります(この辺りが高価レンズと違うところ)
特に、広角時には画像周辺付近に「樽型の湾曲収差」がでるので、建物など直線形の被写体などは周辺で丸くゆがむのが目立ってしまいます。
まあ、しかしこれもレンズの癖とわきまえて、それを生かす撮影方法を楽しめばよいのです。
湾曲収差はあるものの、周辺の光量落ちも少ない良好な描写だと思います
本格的な作品作りにも「最初の一本」におすすめのレンズです
- 日常的に使いやすいズーム域とマクロ撮影
- 特殊ガラスや非球面レンズを使用した豪華なつくり
- 465グラムの軽さ
- 17㎜側 F=2.8の明るさ
- 質感描写にすぐれた表現力
いわゆる最初からついているキットレンズは大抵F3.5~F5.6ぐらいの暗いズームが付属しています。
決してキットレンズが悪いわけではありませんが、作品作りを始めるには、それなりのレンズの個性(特性)が必要になります
シグマの17㎜~70㎜/F2.8-4DCは、優れた質感の再現性でおすすめします
いかかでしょうか。この描写をするレンズがおよそ3万円ちょっとで買えるのは、お得ではないでしょうか。キットレンズから、グレードアップしてみましょう