買いたくなった!! SONY Cyber-shot RX100 III
私の場合は、
- 好みの画質であること
- 絞り優先やマニュアルモードがついていること
- 露出補正がしやすいこと
- ファインダーがついていること
- 機械としての作りが良いこと
が条件となる感じです。
ひょんなことから、ソニーのサイバーショットRX100Ⅲ(DSC-RX100M3)というカメラの試写をできる機会があったので、さっそく写してみたところ、このカメラの実力は「すごい!」と思ったので、そのご報告です。
重厚で質感のあふれる描写力
単にきれいに写るカメラは無数にあります。
私の好みは、質感豊かな描写ができるカメラです。
以前にも書きましたが、油絵のような質感を伴った描写が好みです。
これはレンズによるところが大きいですが、当然カメラの開発思想も大きく影響してきます。
ソニーのサイバーショットRX100Ⅲ(DSC-RX100M3)は、この「質感描写」ということを意識したカメラであることは間違いないでしょう。
上の作例では、実物より全体の色は濃いめに出ています。その結果、船体のザラザラ感や布に描かれた馬の絵なども、とても存在感ある描写を実現しています。
いかがですか? サイロの金属感、鉄部の錆びている描写、空の色。
重厚感があり、とても存在感が出ていると思います。
まるでPLフィルター(偏光フィルター)を使ったような色彩コントラストが出ていますが、このカメラはフィルターが使えないので、何も手を加えていません。
レンズはバリオゾナーT*24㎜~70㎜(35㎜換算)というレンズがついていますが、このバリオゾナーT*(スター)というレンズは、ドイツのカールツアイスといううメーカーがかつて作っていた名レンズのライセンスを受けており、やはりヨーロッパ文化=油絵文化の伝統をしっかり受け継いでいるレンズと思います。
ライカのレンズもそうですが、ドイツのレンズは色彩コントラストは豊かで、空色が良く「落ちます」。
たまたま同じ時期キヤノンの同クラスの高級コンパクト機を使う機会もあり仕上がりを比較してみましたが、グラデーション(諧調)は滑らかでシャープな感じですが、全体はあっさりした描写という印象でした。
作品用カメラとしてメインでも使える実力
作品用カメラに必要な条件は・・・・
- ファインダーがある。
液晶モニターしかないと順光では反射で構図が決められません。 - 露出補正がしやすい。
絞り優先モードで使うのが基本なので、そのモードで絞りはレンズのリング部に、露出補正は右手親指のメインダイアルに設定できます。これは私にとってとても使いやすい。 - 暗い所でもノイズが出にくい
今や、ノイズなんてどんなカメラでもあまり出ませんが、このカメラは結構安心できました。
そして何よりも、機械としての作りがしっかりしているので、安っぽさがありません。
コンパクトカメラとしては高価な部類に属しますが、永く作品用とし使うには、本当におすすめのカメラです。