ノブノブのあすなろ奮戦記

写真、オーディオ、DIYなど趣味で定年後の自分を成長させる毎日

不遇の名機? ニコマートEL

 

不遇の名機? ニコマートEL

Nikomat EL  Black  Ai ニッコール35㎜ F1.4 装着状態
ストラップ Tボタンも純正

こんにちはノブノブです

 

皆さん「ニコマート」というカメラのブランドをご存知でしょうか

Nikomat と書きます

 

ニコンがプロ用カメラ「ニコンF」と並行して、1960年代~1970年代普及機の一眼レフブランドとして展開していたのが「ニコマート」です

 

バージョンはいくつかありますが、「Nikomat FT、EL」の2系統が展開されました

 

「ニコマート」が不遇な理由

 

「不遇」と言っているのは私だけかもしれません

普及機として、販売実績もそれなりにあったと思われます。「ニコン」は高額でしたが「ニコマート」は買いやすかったので、多くの人々に愛されたと思います

 

もちろん、すべてのニッコールレンズも使えるので、ニッコールレンズの描写力を思う存分堪能できますし。

 

実は私もニコマートはあまり意識の中にありませんでした。

憧れの対象が「ニコン」だったからです

ところが最近、ジャンクの「ニコマートEL」を衝動買いし、不具合の部分を自分で調整し使ってみたら、とても良くできたカメラとあらためて感心したのです

 

そこで、このカメラの事をいろいろ調べようと資料を探してみると、ほとんど取り上げられていないことに気づき驚きました

 

所有するクラシックカメラの書籍で、「ニコマート」はほとんど登場しません。

ニコンFの一桁シリーズ、他にはFM、FEシリーズの記事ばかりです

同じ普及機でも「ニコンEM」の方がまだ出番が多いようです

「ニコマート」は忘れ去られてしまった感があります

私が所有するクラシックカメラの書籍の一部。

ニコマートはほとんど紹介されていない。

日本カメラ博物館 平成16年発行 
国産カメラ721機種が掲載されているがニコマートは全く掲載なし

 

1977年レンズとの連動がAi化されたのを機に「ニコマート」も「ニコン」に格上げ(?)され、最終機「ニコンEL2」をもってブランド名としては姿を消します

 

「ニコマートEL」はニコンが初めて自動露出を採用した一眼レフで、ニコンF3に先駆けること3年。

そんなニコンの歴史的カメラでもあり、また作りとしても素晴らしいカメラであるだけに、もっと取り上げられても良いと思うのです

 

ほぼ同時期にオリンパスOM-1が発売され、普及機が一挙に小型軽量化された時代です。憧れの「ニコン」の影に隠れ、軽量化の波に取り残された「ニコマートEL」は、もともと評価の低いカメラだったのでしょうか

 

僭越ながら私が「ニコマートEL」を再評価しましょう

 

「ニコン」らしさバリバリの「ニコマートEL」

 

普及機とは言え、やはりニコンが作るとこうなる・・

 

  • 頑丈で精密なつくり
    報道写真や戦場でのラフな仕様でも壊れないといったニコン一眼のノウハウがこのカメラにも受け継がれていると思います。総金属仕上げで、各部のアソビやガタツキは極めて少なく工作の精度が高いことを直感できるでしょう。重さはありますが、かえって重量級のレンズとのバランスも良好です。

  • 妥協のない操作感
    金属仕上げによるところもあり、ダイアルのクリック感、巻き上げのスムーズさ、シャッターの軽快感などなど、フィルムカメラの良さをひしひしと感じられるのが嬉しい

  • 非Aiレンズもターゲット
    ボディとレンズの連携はマウントに突き出た連動ピン。いわゆる「カニ爪」さえあれば新旧の膨大なニッコールレンズが使えます。比較的安く手に入るAi以前の銘ニッコールもターゲットに入ってくるのでニコン描写を存分に楽しめます。装着時に行うガチャガチャ儀式を楽しめるようになったら完全なニコン病

Ai以前のニッコール24㎜ F2.8。 早稲田の中古カメラ屋さんで8,000円で購入。Ai後だと10,000円は超える場合が多いので、非Aiならお安く入手できます。カビ・クモリもなくとても良い状態です



「ニコマートEL」はマニュアルを多用したい

ニコマートELは自動露出(AE)カメラです

 

普通ではAEで使った方が便利です

 

しかし、このカメラには露出補正機能がありません(このあたりが普及機らしい。AEロックもありますが表示が連動しない)

当時の取り扱い説明書には、ASA(ISO)感度ダイアルで、露出補正をするように説明されていますが、ASAダイアルにはロックボタンがあり、いちいちロックボタンを解除する操作が煩わしいのが実情です

 

WEBでダウンロードできる取扱い説明書。露出補正時の説明部分

 

作品つくりに、露出補正を多用する私にはこれは致命的です

 

しかし、このカメラはマニュアル操作がとても使いやすい

ファインダ内の露出計表示がいわゆる「追針式」です。

 

レンズの絞りリングを動かすとファインダー内で黒い針が動き、適正なシャッター速度を指します。

ボディ上のシャッターダイヤルを回すと、ファインダー内の赤い針が動きます。

 

この赤い針と黒い針の誤差が露出補正値となります

例えば、赤い針が上に行けばマイナス露出(露出アンダー)。赤い針が下に行けばプラス露出(露出オーバー)。

針間の微妙な差が直感的に把握でき、そのまま露出補正なります

WEBから取り扱い説明書をダウンロードできる。マニュアル露出の説明部分



フィルムカメラの良さが味わえる「ニコマートEL」

  • フィルム巻き上げ感覚が心地よい
    フィルムを装填すると巻上フィーリングが重くなったり、ガリガリを感じる機種もよくありますが、ニコマートELは軽快なまま最後まで巻上フィーリングが変わりません。これはフィルムカメラにとって最も重要な名機の条件の一つとおもいます。文章では伝わりずらいですが良い巻き上げフィーリングは「快楽」に近いです

  • シャッター音が優しく軽やか
    ニコンの一眼レフはシャッター音が甲高く、音が大きいというイメージがあります。しかし「ニコマートEL」は他のニコン一眼に比べてやや柔らかく、軽やかなシャッター音と思います。シャッター音は個人の好みが出るところなので好き嫌いはあるかもしれませんが、優しいシャッター音好きの私でもニコマートELの音は好きです

  • 特別明るくはないがわかりやすいファインダー
    先ほどご説明した通り、ファインダー内の露出計表示は追針式でとても分かりやすいです。自動露出でもマニュアル露出でも直感的に操作できシャッターチャンスに強いと思います。またスクリーンは一般的な明るさですが、中央のマイクロスプリットイメージと併せピントの山はつかみやすいファインダーです。

 

ニッコールレンズの描写力

誰しもが認めるニッコールレンズの描写力。

主に報道主体・特に新聞印刷を意識して色調が作られてきたといわれるニッコールレンズ(本当かどうかはわかりません)。

カリカリ・ガチガチなどの表現も散見され、コントラストが強くとてもシャープな描写が特徴です。

 

確かに、風景やスナップで「劇的」な仕上がりの印象を受けることは多々あります。

 

対してポートレートや商品撮影には素直な描写のキヤノンレンズが有利と言われていました。被写体に応じてこの2巨頭がプロの世界を2分していた時代が続いたものです

 

さて、どうでしょうか? 私の作例でニッコールを感じていただけるでしょうか?

Nikomat EL  Ai35mm F2 フジカラーISO200  埼玉県鴻巣市
日陰でやや暗い場所ですがコントラストも充分

Nikomat EL Aiニッコール35㎜ F1.4 フジカラーISO200 東京都靖国神社
開放では二線ボケ傾向がみられるがニッコールらしいコントラスト。ピンボケはご愛嬌

 

Nikomat EL Aiニッコール35㎜ F1.4  AE フジカラー100 埼玉県大宮駅周辺
当レンズは開放ではぐずぐずの画像になるが、少し絞るだけでも目覚ましく画質があがる

 

Nikomat EL Aiニッコール35㎜ F2 フジカラーISO200 東京都新宿思い出横丁
暗い路地での撮影。ニコンらしいかっちりとした描写。このレンズは大好き

 

Nikomat EL Aiニッコール105㎜ F2.5 フジフィルムISO200 自宅近くの中学校
ニッコールらしいシャープネスと強いコントラスト

 

Nikmat EL ニッコール24㎜ F2.8 Kodak Plus200 自宅付近



 

中古カメラ屋で探してみましょう

 

いかがでしょうか。機械・道具としての精度や作りの良さを味わいながら、ニッコールレンズの描写を満喫でき、フィルムカメラの感触を存分に感じることができる「ニコマートEL」。

 

私の購入した個体はジャンクで5,500円でした。

ボディの絞り連動ピンが油で固着して動かなかったのと、ファインダースクリーンのゴミが多かったのでジャンク扱いでしたが、外観もきれいで、電池室の錆もなくテスト電池をその場で購入して試したらシャッターは正常でしたので、うまくいけば・・と思い購入しました

 

購入後、連動ピンは自身でマウント部を分解し固着油をふき取り、新たにグリスアップしました。ファインダースクリーンはフランジボックス側からを外し、丁寧に清掃し、併せてミラーのクモリをふき取ったら見違えるようにきれいになりました。

(※WEB上で分解・修理清掃例は多く閲覧できます。自信のない方は修理専門店に依頼しましょう。自分での分解修理等は自己責任で行ってください)

 

保存状態にもよりますが、当時多く販売されたカメラですので、状態の良い当機も多く見つけられるとも思います。フィルムカメラを楽しみたい方は一つの候補として考えてはいかかでしょうか

 

※後継機の「ニコンEL2」なら露出補正機構が追加され、レンズとの連動もAi方式に変更されたので、この機種を探すのも選択肢です。

 

 

 

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ロッコールレンズが好きなら選ぶカメラ。「ミノルタXD」 

ロッコールレンズが好きなら選ぶカメラ「ミノルタXD」

 

ミノルタXD
 NEW MD28㎜ F2.8装着状態

 

こんにちは ノブノブです

 

私はロッコールレンズ(MDレンズ含む)が大好きです

初めて使ったロッコールレンズは、ミノルタCLEの「M ROKKOR 40㎜ F2」でした

父親が所有していたCLEを借り受け、旅先で早朝の高原を撮影したのですが、空気感まで表現されているその仕上がりに、レンズの実力をひしひしと感じたのです

以来、CLEとMロッコールレンズは、私の欠かさざる愛機となりましたが、CLEはまた次の機会に譲るとして、今回はミノルタ一眼レフのお話です。

ミノルタCLE  レンジファインダー機の名機。Mロッコール40㎜ F2装着の状態



ドイツ製レンズに近い描写をするロッコールレンズ

 

何故ロッコールレンズが好きなのか? 

描写が他の日本製レンズと少し違うというのが私の感想です

 

ロッコールは、ドイツ製レンズの描写に近いと感じています

ライカやツァイスの描写です

キヤノンやフジフィルムのレンズに代表される日本的な描写のレンズは、シャープですがどちらかというとあっさりした色調と思います

 

対してライカやツァイスのレンズは、コントラストと質感描写を重視した、こってりとした描写傾向と感じています

 

昔、ドイツのレンズは曇り日の多いその気候風土が産んだのだ、と何かの記事で読んだことがあり、妙に納得したものでした

 

私は、油絵的なこってりした描写が好きなのでロッコールに惹かれていきました

 

Minolta XD MDロッコール35㎜ F1.8 フジカラーISO200 赤坂
肉眼で見たよりも予想を超える仕上がりにいつもワクワクさせられます

ミノルタ一眼レフカメラの評価

 

ミノルタと言えば、プログラムAEを搭載した「ミノルタX700」や、オートフォーカスで一世を風靡したα-7000(アルファ1号機。アルファの名称は現在もソニーに受け継がれています)が有名ですが、それ以前のカメラが名機として取り上げられる機会は多くありません

(X-700 やα-7000も全く取り上げられていません)

 

往年のミノルタカメラを特集する数少ない良書。
カメラのみならずレンズの特性を知る上でも貴重な書籍。
ミノルタ好きが見つけたら、即買いすべき

 

多くのクラシックカメラの書籍を見てきた私ですが、ニコンやキヤノン、オリンパス等に比べて、特集などが組まれ紹介される機会が極めて少ないのが事実です

 

理由として考えれられるのが、プロユースのカメラとして継続的に供給されてきた機種が少なかったことが影響しているのではないでしょうか

 

AF前は「X-1」のみで、AF後も「α-9」の1機種のみがプロ用(?)だったと思います

 

ニコンの「F一桁」シリーズやキヤノンの「1」シリーズのように、憧れの存在としてアマチュアをも惹きつけ続ける機種が無かったといえましょう

 

X700以降ミノルタは大衆路線(?)に舵を切ったのではないでしょうか(個人の見解です)

 

しかしレンズの描写に関しては、終始一級品を維持していたと思います

一時期、AFのミノルタレンズを使用していましたが、AFアポクロマート200㎜ F2.8や、AFマクロ100㎜ F2などは、ほれぼれする描写のレンズでした

 

ミノルタⅩ-Ðを選ぶ理由

さて、数あるミノルタの中から、なぜX-Dを選ぶかというと

 

  • 何よりもルックスが好き
    何事も形から入る私としては、ルックスは最重要事項。直線が多い端正な姿形の中に、ボディ左右をわずかに前傾したアール(曲線)にして、形の美しさとグリップ感覚の両立を図っています。アルマイト仕上げのブラック塗装もライカM6を彷彿とさせる高級感に仕上がっていて素敵です

  • 感動のファインダー
    マニュアルピントカメラにとって、ファインダーは命。アキュートマットスクリーンの採用で、明るくピントの山がつかみやすいファインダーは感動もの。ピント合わせしているだけでワクワクします。モード変換ごとに表示されるシャッター速度や絞り値の表示も実用上十分でわかりやすい

  • ソフトなシャッター感覚
    スナップ撮影が主な私にとって、これも重要なポイント。音はそれほど小さくはないが、柔らかな音で周囲に警戒心を起こさせない。にぎやかな場所ではシャッター音に気がつかないかも。

  • 小型軽量
    手にすっぽりと収まる大きさ。重さも560g(ボディのみ)と、前機種のXEの770gに比べるとかなり軽量化が図られている。単焦点レンズを同時に数本持ち歩く私にとっては、ボディが軽量なのはとてもありがたい

  • 金属ボディ
    XD以降の機種がすべて外装プラスチックボディになり、ややチープな感触が否めない。機械ものが好きな私にとって金属外装であることは、五感の内の「触感」を満足させる重要ンポイントなのです

XDにワインダーを装着した状態。ワインダーが主張過ぎず一体感のフォルムがカッコいい
ワインダーの音も他メーカーのそれに比べおとなしい

 

ミノルタXDは名機か?

残念ながら「名機」と言えるかどうかは評価の分かれるところでしょう

  • シャッタータイムラグが長め
    0.何秒の差でしょうが、タイムラグが長いと言われています。同じミノルタのXD-Sなどと比べると確かにわずか長く感じます。これはXDに採用したシャッターのダンパー機構(これにより柔らかいシャッターを実現)に由来するらしいです。風景やスナップ撮影には問題を感じないでしょうが、ハッとした表情を捉えるポートレートやスポーツ撮影には問題を感じるかもしれません。

  • 露出補正が不便
    巻き戻しクランク同軸上に配置されている露出補正スイッチですが、1EVごとのクリックな上、レバーが小さく操作がしづらい。ほぼ同時期に発売されたXG-Sがシャッターダイアルで露出補正(1/2段ごと)ができて咄嗟の変更にも非常に便利でした。同じ構造にしてほしかった。AEの実撮影では露出補正は多用するので、これは大きな失点。

  • 巻き上げフィーリングの良し悪し
    ミノルタXDの評価としてよく言われるのが、巻き上げフィーリングの良さ。確かにフィルム未装着の時点では、感動するほどの軽さと滑らかさです。しかしフィルムを装着すると、裏ブタにある巻上ガイドの爪がフィルムのスプロケット(穴)をわずかにガリガリと擦る感触が伝わってしまい、先の感動を壊してしまいます。
    ただし、機種によっては裏ブタにこの爪がない(前期の機種?)ものもあり、このガリガリは無くなりますがフィルム装填後は少し重くなります。前機種の「ミノルタXE」の巻き上げ感触が歴代最高と言われているのに何故同じ構造を踏襲しなかったのでしょうか?。分割巻き上げもできません

フィルムガイドの爪。ガリガリ感の元凶
裏ブタは簡単に交換できるので、爪なし裏ブタを見つけて交換も可

爪なしのもの。前期型と思われる

 

でもやはり私はロッコールレンズの機種として「X-D」を選びます

 

X-1やXEは重すぎますし、XG-S以降はプラスチックボディなのでいまいちノリが悪い。そしてMDロッコールやニューMDレンズが小型化され、XDとのバランスがとても良いのも理由です。

 

ロッコールレンズの魅力

 

さてさて、私の好きなロッコールレンズの作例をご覧ください。

私は高級レンズは買えないので、一般的なレンズでの撮影です。

ミノルタのレンズは、MCロッコール→MDロッコール→NEW MDと名称は変遷していきますが、伝統の色調は変わらず継承されていきました

 

私が所有する主要なミノルタレンズ(ボディにつけたレンズ以外)
手前右から、MDロッコール35㎜ F1.8、MCロッコール100㎜ F2.5、NEW MD200㎜ F4
奥右から MDロッコール35~70㎜ F3.5(マクロなし)、NEW MD 70~210㎜ F4

 

Minolta XD MDロッコール35㎜ F1.8 フジカラーISO200 千葉県柏の葉
ビルの壁面に映った木影。コントラストは強いが壁面のグラデーションも豊かです

Minolta XD MDロッコール35㎜ F1.8 フジカラーISO200
千葉県流山おおたかの森 駅前のビル
露出アンダーで撮影。コントラストが高くも柔らかい発色の面目躍如です

Minolta XE MDロッコール35㎜ F1.8 KODAK PLUS200 神田付近
絞り開放・曇りの夕方の撮影です。背景のボケ味も素直ですね



ミノルタXD MDロッコール50㎜ F1,4 フジカラーISO200 車中から
目の覚めるような描写です。かなり優秀な50㎜です

Minolta XD MDロッコール50㎜ F1.4 フジカラーISO200 赤坂見附
ビルの格子と窓ガラスの反射を撮影。見た目以上の効果が期待できるレンズと思います

 

Minolta XD MCロッコール100㎜ F2.5 フジカラー200  埼玉県鴻巣市
露出アンダーで撮影し無加工にてスキャン。
重厚でこってりとした描写が古い建築物等などの存在感を強調してくれます

 

ミノルタXD +ワインダー   NEW MD70-210㎜ F4 フジカラー100
茨城県神栖漁港。やや大きなズームレンズですが、ワインダー付きXDとのバランスは良好



「違いが判る男(人)」はミノルタを使う?

以上、私なりにミノルタとロッコールを評価していきました

 

カメラの「名機」評価は結局は個々人の好みに依ります

また、レンズの描写のちがいは本当にわずかな差異です

 

しかし、そのわずかな好みの違いや描写の違いが判り始めると、写真の楽しみ方は倍増します

 

ミノルタカメラは、そんなわずかな違いの導入口になるのではないでしょうか

 

ミノルタカメラやロッコール(MD含む)レンズは、ニコンやキヤノンに比べて人気が落ち着いているので、価格もややお安く手に入ります。興味が湧きましたら、中古屋でミノルタカメラを探してみてください

 

街でミノルタカメラを持っている方を見つけたら、その方はなかなかのカメラ・レンズ通かもしれません

 

 

 

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今さらながら名機、ASAHI PENTAX SP ゆる~くワクワクするカメラ

 


こんにちは。ノブノブです

 

メルカリでPENTAX SP ブラックボディを見つけ、衝動買いしてしまいました。

黒ボディのカッコよさに惹かれてしまったのです

ASAHI PENTAX SP黒ボディ SMCタクマー28㎜ F3.5装着の状態。
引き締まった男性的なカッコよさを感じます。専用の角型金属フードがさらに攻撃的!?
シャッターにはお約束のTボタンを付けています

 

今までもPENTAX SP シルバーボディは持っていましたが、

もうかれこれ10年は、一度もシャッターを切っていませんでした。

自分が高校の写真部に入った頃(45年ほど前)、このカメラで名作(?)をよく撮っていたものです。

そんなPENTAX SPを新たに手にしたことで、また俄然このカメラで撮影したくなりました。

 

PENTAX SPが名機であることは、多くの人の記事を探せばわかることです

僕は、トプコンUniやリコーフレックス(お金がないので親が持っていたカメラ)といった、それまでに使っていたカメラと比べて、「なんて使いやすいカメラなんだ!」といった感慨とともに、姿かたちの端正な美しさに惚れてしまったのです

 

当時、爆発的なヒットとともに「国民的なカメラ」と言われ、どちらかというとニコンキヤノンなどのカメラから一級下に見られがちなカメラでしたが、どうしてどうしてSMCタクマーなどのレンズの写りも一級品です。(作例写真もご覧ください)

 

ゆる~くワクワクさせられるカメラ

いわゆるオート(自動)と呼ばれる機能は何もありません

 

露出はシャッターダイヤルと絞りリングを操作して自分で決めます

ファインダー内の露出計の針が中央に来れば露出OKです

ピントも自分で合わせます。ピンボケもたびたびやってしまいます

フィルムは手巻きです

 

マニュアルカメラはすべて同じ操作をしますが、

なぜか、PENTAX SPで撮影していると、ゆる~いワクワク感に浸れるのです

 

例えば、同じ完全マニュアル機のCANON F-1で撮影していると、

ある種の緊張感を自分自身に感じています。

「しっかり撮らねば・・・」的な。(その緊張感も好きですけどね)

 

CANON F-1の大きさや、無骨なデザイン、そして基本性能の高さがそうした緊張感を生むのでしょうか

 

対してASAHI PENTAX SPは、絞り込み測光や暗いファインダーといったわずかなマイナス要素が、撮影の厳格性に対して、、ちょっとした「緩やかさ」を生むのでしょうか

 

絞り込み測光なので、咄嗟のシャッターチャンスに測光が間に合わなく、露出誤差をよくやってしまいます

絞り込むので同時のピント合わせが難しいです

さらに、タクマー28㎜F3.5 といったF値の暗いレンズを着けると、もともとやや暗いファインダーでさらにピント合わせは難しくなります

 

だから開放測光で明るい高性能なファインダーのキヤノンF1よりピンボケが多くしてしまいます

 

またスクリューマウントのタクマーレンズは、レンズ交換にちょっと時間がかかります

だから一度着けたレンズを頻繁に交換することが面倒になり、今つけているレンズの画角で被写体に対峙します(ズームレンズなんてほとんどありませんからね。単焦点メインです)

 

こんな使いずらさが、「まあ撮れていればいいか・・」という余裕のある楽しさを生みます

 

そして、フィルム巻き上げの感触の良さやピントリングのローレットの動きの滑らかさ、シャッターダイヤルの機械的なクリック感、シャッター音のやさしさ、ついにはいちいち露出計スイッチを入れる煩わしさまでもが、このカメラの魅力になり、撮影のワクワク感を演出してくれます

 

ゆる~いけど、きっといい写真が撮れるような錯覚を常に持たせてくれるカメラだと思います

PENTAX SPは美しい

姿形が美しいですよね

無駄がそぎ落とされ、エッジにわずかに丸みを持たせた、とても端正な容姿です

ASAHI PENTAX SP シルバーボディ。スーパータクマー55㎜ F1.8
ストラップはお手製の皮製。キャメルカラーでシルバーボディとあわせました

シルバーボディは、やさしい雰囲気がいっぱいで、やはり女性に人気があるようです。

対して黒ボディは、その引き締まった黒艶が、同じ機種とはおもわせない男性的な面構えを醸しています

作りの良さが光ります

ほとんど金属。プラスチックの部品がほとんど見当たらない。

シャッターダイヤルの適度な重さとクリック感。

機械的だが落ち着いたシャッター音。

やや重いがスムーズなフィルム巻き上げ感。分割巻き上げもできます。

金属ローレットの美しく、しっとりとした動作のピントリング

 

昔のカメラはすべてにおいて、丁寧なつくりをしていたんだな‥と感心しきりです。

 

まだまだ良品が手にはいる

今回は結構程度が良い機種が安く手に入りました。

 

年式が古いので、完ぺきなものはなかなか見つかりません

私のものもシャッター幕にカビ跡があるなど、どこかに欠点があります(光漏れはありませんでした)

 

しかし当時大量に生産されたカメラなので、良品も結構あります。

 

フリマなどではチェックが難しいので、できれば店頭で現物を確認して購入するのをおススメです

 

スーパータクマー、SMCタクマーも名玉揃いですが、比較的手ごろな価格で手に入りやすいと思います。

 

価格の手ごろさから「フィルムカメラの入門機」として紹介されることも多いPENTAX SPですが、どうしてどうして中々すばらしいカメラとあらためて感じさせられました。「入門」では終わらない名機といえましょう

 

ではタクマーレンズの描写をお楽しみください

SMCタクマー28㎜ F3.5 f=11 フジカラー100 撮影地=埼玉県浦和市
とてもシャープだがグラデーション豊かで、暗部も良好。質感描写も素晴らしい
周辺光量落ちもほとんど感じない。



SMCタクマー28㎜ F3.5 f=5.6  フジカラー100  撮影地=埼玉県東松山市
目の覚めるようなシャープネス。やはり質感描写は素晴らしい。SMCはやや淡い発色のイメージが強かったが、この28㎜はこってりと発色している

 

スーパータクマー55㎜ F1.8  f=2  フジカラー100 撮影地=埼玉県川越市
このレンズは生まれつきこってりした描写をするレンズらしい。以前、
飯田鉄氏撮影の同レンズの作品を見たが、やはり油絵タッチの色気をだしていた

 

 

スーパータクマー55㎜ F1.8 f=1.8 フジカラー100 撮影地=埼玉県川越市
いわゆる標準レンズと言われる50㎜より5㎜長いだけであるが、この5㎜の差が望遠的な視覚を生む。開放近くで撮るとまさしく中望遠の写りである

スーパータクマー55㎜ F1.8 フジカラー100 撮影地=埼玉県川越市
PENTAX SPとスーパータクマーで街を歩くと、おのずと昭和を探し出している。

 

スーパータクマー55㎜ F1.8 フジカラー100 撮影地=埼玉県川越市
後のSMCタクマー50㎜は経年変化でコーティングが黄色くなっているものが多いが、スーパータクマーは単層コーティングながら黄変もなく、とてもクリアーな描写をしてくれる



SMCタクマー100mm F2.8 フジカラー100 撮影地=山梨県甲州市
このレンズはいわゆるペンタックスらしいあっさりとした色調の描写をする。
ボケも美しくポートレートには最適。私の好きな中望遠レンズの一本である

私は機械としてのカメラが大好きです。往年の機械式フィルムカメラは機械としての魅力に溢れています。全自動で多機能なデジタルカメラでは味わえない楽しみです

 

今はフィルムも高価になってしまい、フィルムカメラの存在が後退している感がありますが、ぜひ皆様にも一度フィルムカメラ、しかも金属製のメカニカルなカメラを手にしていただけたらと願うのであります

 

 

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CONTAX 139 クォーツは上質で五感を刺激するカメラ!

見た目きれいな「CONTAX139クォーツ」ゲット

 

 

こんにちは、ノブノブです。

最近、またまたハードオフ巡りが頻繁になりまして、暇さえあればジャンクコーナーで時間を潰しています。

先日も、とあるハードオフのショーウィンドー内にCONTAX139クォーツを発見。

値札には「ジャンク品」としつつも12,000円の値段がついていました。

ん? ジャンク品にしてはかなりな高値。

しかし、見たところかなり程度は良く外観は「美品」レベル。

139クォーツにありがちな外装の皮はがれもなく、大きな損傷も無さそう・・。

店員さんにショーウィンドーを開けてもらい、テスト電池をお借りして動作確認をしてみました。

露出計も作動し、AUTOでシャッター速度も変化し、シャッター幕もきれい。

コンタックスの持病「ミラー落ち」も無さそう。

ファインダースクリーンに若干の汚れはありましたが、ふきふきすればきれいになる?

モルトも貼り替えてありました。

 

実はコンタックスカメラは、すでに2台所有しています。

CONTAX RX と、CONTAX S2

RXはモーター巻き上げ機で重量級。S2は手動巻き上げのマニュアル機ですが、露出計表示がわかりずらく使いずらい。

手動巻き上げ派のノブノブとしては、自動露出で軽量の139クォーツを以前から探してはいたのです。

しかし、発売以来約45年経過のカメラなので、中古カメラショップやハードオフでもほとんどお目にかかりません。ましてや美品などは「もっての外」でした。

そんな中、今回手にした見た目きれいな139クォーツに飛びついてしまいました。

 

やはり落とし穴が・・・

いそいそと自宅に戻り、プラナーT*50㎜ F1.4をつけてテスト撮影開始。

ところが、10枚くらい撮ったところでふと気が付いた・・・。

ん? ファインダー内上下でピントが合わない!!!

中心部ではピントが合って見えるのですが、上下ではぼやけて見えるのです。

レンズを外してマウント部から覗いてみると、ミラーの取付がわずかに斜めになっているように見えます。

直感したのが、素人によるミラー落ちの修理です。

CONTAXカメラの持病であるミラー落ち。ミラーがずり落ちてくるのです。

このCONTAX139クォーツもミラー落ちしたのでしょうが、その際おそらく素人が自分で貼りなおしたのでしょう。

ミラーは正確なピント合わせのための重要なファクターです。

いい加減な補修をすれば、当然ピント精度が落ちます。

購入時にレンズを持参していなかったので、ピント精度まで確認できなかったのが敗因です。

(ちなみにテストフィルムを現像したらすべてピンボケでした)

 

返品も考えましたが、ミラー以外に不満はないので、さしあたり修理見積りをしてみることに。修理費が安ければ修理して使おうと。

CONTAXカメラを今でも修理してくれる「リペアサービス諏訪」へカメラを直送。

www.repairservice-suwa.com

2週間ほどして見積の返答・・やはり素人によるミラー補修だったようで、修理代は送料込みで8,800円(保証なしの限定修理)。

 

購入費と合わせると20,000円越えですが、欲しかったカメラなので修理してもらうことにしました。

修理期間は2か月かかるとのことでしたが、約1か月半で戻ってきました。

 

ミラー修理で戻ってきたCONTAX139クォーツBODY



上質で軽快な操作感

CONTAX139クォーツは、当時のヤシカが新生CONTAXブランドを立ち上げた第2弾目のカメラでした。

1号機がCONTAX RTS。プロユースを意識した最高級機。当時の価格が102,000円(ボディのみ)

リアルタイムシステムと銘打ってマイクロスイッチシャッターを採用するなど意欲的なカメラですが、シャッター幕は布幕横走りで、当時としても若干見劣りしたカメラでした。

2号機がCONTAX 139クォーツ。当時の価格は66,800円(ボディのみ)で普及機の位置づけですが、シャッターは金属膜縦走りに変更され、世界初クォーツ制御が採用されるというヤシカの意気込みが感じられるカメラです。

 

しかしCONTAX139クォーツの魅力は何といっても上質で軽快な操作感覚と思います。

 

電子レリーズはストロークは短く、軽く押すだけで反応します。

小さなシャッター音も好感が持てます。

フィルム巻き上げは軽くスムーズでフィルム装填後も重くなりません。

ファインダーも明るく、ピントの山も掴みやすく、ピント合わせが楽しい。

本体重量は500g。コンタックスカメラの中では、ARIAに次いで最軽量クラス。

プラナーT*50㎜ F1.4を装着しても790gなので、長距離散歩のお供もできる。

(ちなみにCONTAX RXはボディのみ重量が810g)

 

新生CONTAXブランドとして普及機にも手を抜かない物つくりをしていたと思います。

Planar T*50㎜ F1.4AEを装着した状態。シンプルな操作系と手に収まるボディの大きさは、スナップ撮影に最適。ポルシェデザインも美しい

 

シャッターボタンとASAダイヤルが同軸。シャッターボタンはやや窪んでおり、不用意に押されるのを防止している。下ボディ前面に見えるボタンが露出確認ボタン

 

CONTAX伝統の左側シャッター速度ダイヤル。マニュアル時には慣れが必要。

139 Quartzの刻印。RTSにはないメモホルダーが背面に付いた

 


そんな139クォーツですが、もちろん不満点もあります

1,シャッター半押しで露出確認ができない。(ボディ前面の確認ボタンをいちいち押す)

2,AEロックの操作がしづらい。(ボディ前面レバーを引きながらシャッターを切る)

3,露出補正が1段階でしかできない。(1/2,1/3はISO感度で補正)

 

いよいよ実写!!五感を刺激

さて、修理後のテスト撮影。

ピントも安心になったことで、わくわくの撮影でした。

見やすいファインダー、巻き上げの気持ちよさ、小気味よいシャッター、Zeissレンズのヘリコイドの滑らかさ・・・などなど、五感を刺激しまくりです。

全自動のデジタルカメラでは味わえない満足感です。

 

CONTAX139Quartz Planar T*50㎜ F1.4AE Kodak ColorPlus200
新橋イタリア街 壁面の質感描写が素敵

CONTAX139Quartz PlanarT*50㎜ F1.4AE Kodak ColorPlus200 
新橋イタリア街 パブのウィンドーを外から撮影

CONTAX139Quartz Planar T*50㎜ F1.4AE Kodak ColorPlus200
新橋駅周辺の飲み屋街。カラー再現・コントラストが素晴らしい

CONTAX139Quartz Distagon T*25㎜ F2.8MM Kodak ColorPlus200
宇都宮ろまんちっく村 湾曲収差の少ない真っすぐな描写

 

CONTAX139Quartz Sonnar T*135㎜ F2.8AE Kodak ColorPlus200
宇都宮ろまんちっく村 キレ良く中庸な描写



CONTAX139Quartz Sonnar T*135㎜ F2.8AE Kodak ColorPlus200
宇都宮ろまんちっく村 ゾナーらしい切れの良さ。


かつては写真家・織作峰子氏が愛用し、赤瀬川原平氏が「つい持ち出したくなるカメラ」と評したCONTAX139 クォーツ。

さらに赤瀬川氏は、いわゆる普及機を「鰹節カメラ」と揶揄した上で、CONTAX139 クォーツを「やはり念入りに造られた上質な鰹節カメラ」と評した。言い得て妙である。私も全く同感であります

ZEISSレンズは重量級も多く、ボディが軽いとバランスが悪い場合もありますが、手に収まるこの139 クォーツは、私にとっても「つい持ち出したくなるカメラ」として、出番が大いに増えるでしょう。

 

 

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”SILKYPIX Developer Studio Pro”の「ネガフィルム反転ツール」を使ってみた。フィルムユーザー必携のツール!

失敗フィルムも救ってくれる優れもの!!

いわゆるLAW現像ソフトの「SILKYPIX 」ですが、デジタルユーザーばかりではなく、フィルムユーザーにも超便利な機能があります。

それは「ネガフィルム反転ツール」です。

 

私愛用の「SILKYPIX Devloper Studio Pro10 」フィルム反転ツールの画面

一般的に、フィルムスキャナーに反転機能がありますので、あえてLAW現像ソフトで反転させる必要もないと思われがちです。

 

しかし、このソフトが優れているのは、濃度の低いフィルムでもしっかり描写してくれる点にあります。

フィルム現像失敗してしまいました。

寒い日に、現像液の温度を充分に上げず18℃で現像したところ、濃度の低いネガが出来上がってしまいました。


このネガをフィルムスキャナーで読み込んで反転させると・・・

 


と、こんな写真になってしまいます。この状態からコントラストや明るさ調整をしても、まともな写真にはなりません。

こんな時、「SILKYPIX Developer Studio Pro」の出番です。

 

ネガ反転ツールの使い方

  1. ネガそのものの状態をスキャナーで取り込む。
    (スキャナーによっては「ポジ」設定で読み込む)
  2. SILKYPIX Developer Studio Pro の「ファイル」タブから「ファイルを開く」で、取り込んだネガの画像を開く

  3. 「操作モード」タブから「ネガフィルム反転ツール」を選んでクリックする。

    ネガ反転ツールの画面

     

  4. スポイトツールが出てくるので、画像の最も透明な部分(真っ白な部分)を選んでクリックする。この作例の場合は車のタイヤ部分を選んでクリック。

    反転した状態。暗い画面ではあるがスキャナー反転よりは良好

     

  5. トーンカーブ」ツールがあるので、明るさを調整する。

    細部の描写も出てグラデーションも豊富になった

    ネガ反転ツールとトーンカーブで処理した画像。
    濃度不足のネガとは思えない仕上がり

グラデーションが豊かになる

SILKYPIXのネガ反転ツール使用した感想としては、スキャナーでの反転よりもグラデーションが豊かになり、全体にソフトな雰囲気な仕上がりになるようです。

 

私は、Plustek社の「OptocFilm 8100」というフィルムスキャナーを愛用しています。

 

以前、フラットベット式のフィルムスキャナーを使用していましたが、ピント精度が低く、いまいち満足できませんでした。

 

「OpticFilm 8100」はピント精度はとても高く、カラー再現性も良好で優秀なスキャナーですが、被写体内容によってはコントラストが高くなる傾向があります。

 

そんな時、ネガをそのままスキャンし(ポジモードでスキャンする)、SILKYPIXのネガ反転モードで現像すると、とてもしっくりいくことが多いです。

フィルムスキャナーのネガモードで取り込んだ画像。
電灯の傘が白く飛んでしまっている。

SILKYPIX Developerのネガ反転ツールで現像した画像。
電灯の傘のグラデーションも出ている。

上の2つの作例はどちらも無処理なので、どちらが良い写真かと言えば好みの問題になるでしょう。

しかし、ネガフィルム反転ツールを手にしていれば、異なるグラデーションやコントラストの画像も手に入れることができ、それだけ作品つくりの幅が広がるのです。

 

今の時代、デジタルで写真を楽しむためにもLAW現像ソフトは必要ですが、フィルムユーザーにも、この「SILKYPIX Developer Studio Pro」はおススメしたい現像ソフトです。

 

まとめ

SILKYPIX Developer Studio Pro の「ネガフィルム反転ツール」は

  • 濃度の低いネガフィルムなども立派に再現してくれる。
  • フィルムスキャナーの反転画像よりもグラデーション豊かな仕上げができる。
  • トーンカーブなどの豊富なツールで、そのまま画像処理ができる。

 

SILKYPIX Developer Studio Proは現在はバージョン11になっています。

 

・おすすめのフィルムスキャナー

  ピント精度良好。

  簡単スキャンでも高画質。

  高度な各種設定も可能。

オールドレンズ感情論:ミノルタ MDズーム35-70㎜ F3.5 ぞっこん惚れた。

ジャンクコーナーで見つけた銘レンズ

 

ここのところ。中古カメラ屋やハードオフでオールドレンズ漁りがマイブームになってしまっています。

時として、ジャンクコーナーで思わぬ拾い物があったりすると、舞い上がってしまうこともしばしば。

 

先日も、某ハードオフ店で物漁りしていると、ジャンクコーナーに、ミノルタMDズーム 35-70㎜ F3.5のレンズを発見。金額はなんと1,100円。

 

レンズ内部に少々カビがあり、外観も手垢で黒ずんでいましたが、ズームやピント、絞り羽根の動作もスムーズ。

分解癖のあるノブノブとしてはミノルタレンズの分解も経験済みでしたので、「何とかなる!・・?」と即購入。

 

今は、インターネットで検索すればあらゆるレンズの分解清掃ノウハウは確認できるので、便利な時代になりました。(私も他の先達のページを参考にさせていただきました。)

結果的に分解清掃はうまくいき、カビは取れ、曇りもなくなり、外観もごしごし磨いたので、新品のようなとはいかないまでも中古Aクラスの美しさを取り戻しました。

MINOLTA MD ZOOM 35-70㎜ F3.5 第2世代

分解清掃後の状態。カビや曇りがあるとコントラストが弱くなり、逆光にも弱くなるので丁寧に除去。かなりきれいになった。



3種存在するミノルタ MDズーム35-70㎜ F3.5

 

ミノルタSRマウントの35-70㎜は、3種類存在し、

 初代   :MD ズームロッコール 35-70㎜ F3.5

 第2世代 :MD ズーム 35-70㎜ F3.5 

 第3世代 :NEW MDズーム 35-70 F3.5 MACRO

 

今回入手したのは、第2世代のもので、レンズ構成は初代と同じようですが、ズームリングが大きくなり操作性が向上。また絞り環にストッパーが付きプログラム露出に対応できるなど改良がくわえられたものです。レンズ名称から伝統の「ロッコール」表記が消えてしまったのは残念ですが・・。(その後第3世代のものは、マクロ機能が付きました。)

 

イカ一眼レフ用「バリオエルマーR 35-70㎜ F3.5」としても供給されたらしく、隠れた逸品として語られてきたレンズです。

 

ミノルタレンズ特有の質感描写に大満足。

さっそく、ミノルタXDボディに装着して、試写撮影開始。

ミノルタXDに装着した状態。
専用フードもジャンクコーナーで300円で発見。同時購入した。

 

こちらはミノルタXEに装着した状態。XDよりボディは大振りになり重くなるが、こちらの方がレンズとのバランスは良くなる。このころのレンズはプラスチック使用も少なく、しっかりしたつくりなので、レンズも重いのです。

撮影初めてすぐ、いきなり無限遠のピントずれが判明。分解したときに精度を合わせていなかったためと思われますので、再度前玉を外して微調整💦

 

今度はばっちり調整できました。

 

ミノルタのレンズは、高いコントラストに重厚な質感を引き出すレンズが多く、写真家の柳井近之氏は「ねっとりした「湿感」と切れ味よりもコクに魅力」があり「現代においても捨てがたい」レンズと評していますが、わたくしも同感です。

 

ややアンダーめの露出に設定し、的を得た時のミノルタMDレンズは、ニコンキヤノンとは趣の異なった描写をします。

 

名門ライカと協業した実績があり、当時のミノルタはどちらかというとドイツのレンズに範をとっていたような気がします。

 

イカコンタックスのドイツレンズは、カチカチ、チリチリという表現がされるシャープネス追及型よりは、むしろどっしりした油絵的な描写をする性格が強い、と思っています。

 

このMDズーム 35-70㎜ F3.5も、そんなミノルタレンズの特徴がばっちり出ています。

 

さてさて、試写した画像からそんな感じを見出していただけるでしょうか?

太陽を入れた逆光状態。厳しい状況ですがフレアーによるコントラスト低下は感じない。
レンズ清掃がうまくいった故? 
ミノルタXD  MDズーム35-70㎜ F3.5 絞りF11 フジカラー100 埼玉県桶川市

 

樽蓋に反射する強い光。やはりフレアーはほとんどない。
ミノルタXD MD35-70㎜ F3.5 35㎜側 絞りF16  フジカラー100 埼玉県川越市



ミノルタらしい質感がうまく出ていると思う。青空と船体のコントラストもバランス良い。ミノルタXD MDズーム35-70㎜ F3.5  35㎜側  フジカラー100  茨城県神栖漁港



塗り壁の質感、自転車の金属質感共によく描写できていると思う。
ミノルタXD MDズーム35-70㎜ F3.5 70㎜側 フジカラー100 埼玉県川越市

画面の隅まで破綻なく、ボケ味も素直。
ミノルタXD MDズーム35-70㎜ F3.5 50㎜付近 フジカラー100 埼玉県川越市

 

ミノルタ単焦点レンズも数本保有しており、普段はズームレンズはあまり使用しない私ですが、このレンズは気に入りました。

 

このレンズ1本だけを持って、ぶらり散歩する機会が増えそうです。

 

ミノルタ MD35-70㎜ F3.5は、良品でも1万円以下で入手可能なので、良いものを見つけたら、即買いしても大きな損はないでしょう。

私は試していませんが、デジタルカメラに装着しても、ミノルタ独特の描写は楽しめていただけると思います。

 

 

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レトロだが実力派!「リコーフレックス ダイヤ」という二眼レフカメラ

親子3代の誕生を記録したカメラ

 

私が生まれたのは1958年。父が赤ん坊だった私を写したのが、「リコーフレックス ダイヤ」。

 

1955年発売。当時の価格で9,800円。大卒公務員の初任給が8,700円という時代でしたから、カメラがまだまだ高値の花という時期に、庶民に優しい価格のカメラとして、かなり人気があったらしいです。

 

父は私が30歳の時に亡くなったので、父の遺品のような思い入れがあり、大事に保管してきました。

リコーフレックス ダイヤ 
ファインダーカバーを開けた状態。上のレンズはビューレンズ。下のレンズが撮影用。
撮影レンズの両脇に出ているバーがフォーカシングレバー。



その後も時折持ち出しては家族や風景など撮影していましたが、ここ数年(十数年?)すっかり保管庫の隅に押しやられ、日の目を見る機会がありませんでした。

2020年、私に孫が生まれたのを機に、ふとこのカメラを思い出し、孫を撮ってみました。

2020年に生まれた孫。最短撮影距離は約1mなので、これで精いっぱいアップの写真。



 

このカメラは完全機械式カメラで、作動に電池など使用していません。保管状態が良ければ、100年でも使うことができるでしょう。

 

元気でいれば、ひ孫を撮ることもできるかもしれません。

 

一度だけ、不具合(シャッターチャージするとシャッター羽根が開いてしまう)が発生しましたが、自力で分解・修理することができました。

そんなことができるのも、機械式カメラの良いところです。

リコーフレックス ダイヤのシャッター機構部。
撮影レンズを外して蓋を開けるとアクセスできる。
小さなバネが外れて不具合が起きていたが、ばねを引っ掛け直したら完全に元に戻った。



 

60年以上も前で、しかも庶民的な製品ですから単なるノスタルジー的カメラと思いがちですが、撮ってみるとその実力が意外と素晴らしいのに気が付きます。

 

リコーフレックス ダイヤというカメラ

フィルムカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

リコーさんは、自社の旧製品をいまだにすべて紹介しているので、詳細は上記のオフィシャルサイトで確認できます。

 

私の感想ですが・・

1.リコーアナスチグマット80㎜/F3.5レンズの描写力が素晴らしい。

 ・解像力(シャープネス)が良い。

 ・カラーの再現性(発売当時は白黒が主体でした)もとても良い。

 ・ボケ味が素直で、シャープながらも優しい描写。

オールドレンズとは思えないほどシャープな描写。高いカラーコントラスト。
(絞りf=11 フジフィルム ベルビア100 成田山新勝寺門前通りにて撮影)

2.唯一無二の、フォーカスレバー方式。

 ・レンズの左右に突き出たレバーでピント合わせをする。

 ・微妙なピント調節がしやすい

   

二眼レフを持つとこんなレトロな景色にレンズを向けたくなる。
カメラをゆっくり構えて、フォーカスレバーを上下させ正確にピント合わせ。
(絞りf=5.6 フジフィルムベルビア100 成田山新勝寺門前通りにて撮影)

3.シャッターが、レバー式なので手振れが少ない

 ・二眼レフはミラーは動かないので、ミラーショックが無い。加えてこのカメラはシャッターを横にわずかに動かすだけでシャッターが切れるので、手振れの心配は少ない。

カメラを両手で支えて胸に押し当てるようにしながら、シャッターレバーでシャッターを切る。とても小さい動作なので、スローシャッターでも安心して撮影できる。
成田山新勝寺門前通りの有名な鰻屋。窓に映る屋根と室内の照明を重ねて、この町並みならではの風情を表現したかった。)

4.レンズの周辺に各機能が集約されているので、操作は少々やりづらい。

 ・シャッタースピードの操作時に、絞りやシャッターを誤操作することがある。

正面の図。撮影レンズの周辺にシャッターダイヤル、シャッターレバー、シャッターチャージレバー、絞り、セルフタイマー、フラッシュ接点切り替えが集まっている。小さなパーツを操作するので、手袋しているとかなり操作しづらい。



そもそも、二眼レフカメラは上から覗いてお辞儀しているような恰好で撮影する。

しかもピントスクリーンには左右反対に映し出されるので、慣れるまで時間がかかる。

さらには露出計無しのマニュアルカメラなので、①別の露出計で露出を測り、②シャッタースピードを合わせ、③絞りを合わせ、④ピントを合わせ、⑤シャッターチャージをし、⑥シャッターを切る・・・という動作が必要なので、気軽にパシャパシャ撮るという撮影には向いていない。

また、1本で12枚しか撮影できない(しかもフィルム交換も大変)なので、必然的に、対象を選びじっくり向き合って撮影するということになる。

 

シャッターレバーを押すと、レンズシャッター特有の「チャッ!」という静かな音とともにシャッターが切れる。この瞬間が、なんとも至福なひとときなのです。

 

露出計内蔵の35㎜一眼レフとは、趣の異なった撮影行為なのです。

二眼レフは頭を下げて撮影する。撮影者ののんびりとした雰囲気も伝わる・・・? 
だから猫も逃げない!?
「アナスチグマットレンズ」とは収差が補正されているという意味。画面の端まで良好な画質である。(絞りF=5.6 フジフィルムベルビア100 埼玉県鴻巣市で撮影)



不便なカメラのようであるが、機械好きの私にとっては一連の動作を楽しみながら、のんびりと撮影ができるとても貴重なカメラです。

 

「リコーフレックスダイヤ」は、当時の高級機「ローライフレックス」などと比べると、性能や価格に大きな開きはあるかもしれませんが、こと写りに関してはとてもコスパが良いと言えるのではないでしょうか。

比較的安いカメラだったとはいへ、昔のレンズはまじめに作ってあるなぁ・・。
(フジフィルムベルビア100 埼玉県鴻巣市で撮影)

 

今でもローライフレックスは中古でもかなり高価ですが、リコーフレックスは良品でも数千円で手に入るのではないでしょうか。

 

私、私の子供、そして孫と3世代にわたり記録できた貴重なカメラです。

そしてこれからも、作品作りにも活躍できるカメラと思っています。

 

リコーフレックス ダイヤで散歩するときの撮影スタイル。カメラバッグも本革製の年代物。露出計は必需品。ミノルタオートメータⅣ Fに反射光式アタッチメントをつけて使用。

 

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