ノブノブのあすなろ奮戦記

写真、オーディオ、DIYなど趣味で定年後の自分を成長させる毎日

CONTAX 139 クォーツは上質で五感を刺激するカメラ!

見た目きれいな「CONTAX139クォーツ」ゲット

 

 

こんにちは、ノブノブです。

最近、またまたハードオフ巡りが頻繁になりまして、暇さえあればジャンクコーナーで時間を潰しています。

先日も、とあるハードオフのショーウィンドー内にCONTAX139クォーツを発見。

値札には「ジャンク品」としつつも12,000円の値段がついていました。

ん? ジャンク品にしてはかなりな高値。

しかし、見たところかなり程度は良く外観は「美品」レベル。

139クォーツにありがちな外装の皮はがれもなく、大きな損傷も無さそう・・。

店員さんにショーウィンドーを開けてもらい、テスト電池をお借りして動作確認をしてみました。

露出計も作動し、AUTOでシャッター速度も変化し、シャッター幕もきれい。

コンタックスの持病「ミラー落ち」も無さそう。

ファインダースクリーンに若干の汚れはありましたが、ふきふきすればきれいになる?

モルトも貼り替えてありました。

 

実はコンタックスカメラは、すでに2台所有しています。

CONTAX RX と、CONTAX S2

RXはモーター巻き上げ機で重量級。S2は手動巻き上げのマニュアル機ですが、露出計表示がわかりずらく使いずらい。

手動巻き上げ派のノブノブとしては、自動露出で軽量の139クォーツを以前から探してはいたのです。

しかし、発売以来約45年経過のカメラなので、中古カメラショップやハードオフでもほとんどお目にかかりません。ましてや美品などは「もっての外」でした。

そんな中、今回手にした見た目きれいな139クォーツに飛びついてしまいました。

 

やはり落とし穴が・・・

いそいそと自宅に戻り、プラナーT*50㎜ F1.4をつけてテスト撮影開始。

ところが、10枚くらい撮ったところでふと気が付いた・・・。

ん? ファインダー内上下でピントが合わない!!!

中心部ではピントが合って見えるのですが、上下ではぼやけて見えるのです。

レンズを外してマウント部から覗いてみると、ミラーの取付がわずかに斜めになっているように見えます。

直感したのが、素人によるミラー落ちの修理です。

CONTAXカメラの持病であるミラー落ち。ミラーがずり落ちてくるのです。

このCONTAX139クォーツもミラー落ちしたのでしょうが、その際おそらく素人が自分で貼りなおしたのでしょう。

ミラーは正確なピント合わせのための重要なファクターです。

いい加減な補修をすれば、当然ピント精度が落ちます。

購入時にレンズを持参していなかったので、ピント精度まで確認できなかったのが敗因です。

(ちなみにテストフィルムを現像したらすべてピンボケでした)

 

返品も考えましたが、ミラー以外に不満はないので、さしあたり修理見積りをしてみることに。修理費が安ければ修理して使おうと。

CONTAXカメラを今でも修理してくれる「リペアサービス諏訪」へカメラを直送。

www.repairservice-suwa.com

2週間ほどして見積の返答・・やはり素人によるミラー補修だったようで、修理代は送料込みで8,800円(保証なしの限定修理)。

 

購入費と合わせると20,000円越えですが、欲しかったカメラなので修理してもらうことにしました。

修理期間は2か月かかるとのことでしたが、約1か月半で戻ってきました。

 

ミラー修理で戻ってきたCONTAX139クォーツBODY



上質で軽快な操作感

CONTAX139クォーツは、当時のヤシカが新生CONTAXブランドを立ち上げた第2弾目のカメラでした。

1号機がCONTAX RTS。プロユースを意識した最高級機。当時の価格が102,000円(ボディのみ)

リアルタイムシステムと銘打ってマイクロスイッチシャッターを採用するなど意欲的なカメラですが、シャッター幕は布幕横走りで、当時としても若干見劣りしたカメラでした。

2号機がCONTAX 139クォーツ。当時の価格は66,800円(ボディのみ)で普及機の位置づけですが、シャッターは金属膜縦走りに変更され、世界初クォーツ制御が採用されるというヤシカの意気込みが感じられるカメラです。

 

しかしCONTAX139クォーツの魅力は何といっても上質で軽快な操作感覚と思います。

 

電子レリーズはストロークは短く、軽く押すだけで反応します。

小さなシャッター音も好感が持てます。

フィルム巻き上げは軽くスムーズでフィルム装填後も重くなりません。

ファインダーも明るく、ピントの山も掴みやすく、ピント合わせが楽しい。

本体重量は500g。コンタックスカメラの中では、ARIAに次いで最軽量クラス。

プラナーT*50㎜ F1.4を装着しても790gなので、長距離散歩のお供もできる。

(ちなみにCONTAX RXはボディのみ重量が810g)

 

新生CONTAXブランドとして普及機にも手を抜かない物つくりをしていたと思います。

Planar T*50㎜ F1.4AEを装着した状態。シンプルな操作系と手に収まるボディの大きさは、スナップ撮影に最適。ポルシェデザインも美しい

 

シャッターボタンとASAダイヤルが同軸。シャッターボタンはやや窪んでおり、不用意に押されるのを防止している。下ボディ前面に見えるボタンが露出確認ボタン

 

CONTAX伝統の左側シャッター速度ダイヤル。マニュアル時には慣れが必要。

139 Quartzの刻印。RTSにはないメモホルダーが背面に付いた

 


そんな139クォーツですが、もちろん不満点もあります

1,シャッター半押しで露出確認ができない。(ボディ前面の確認ボタンをいちいち押す)

2,AEロックの操作がしづらい。(ボディ前面レバーを引きながらシャッターを切る)

3,露出補正が1段階でしかできない。(1/2,1/3はISO感度で補正)

 

いよいよ実写!!五感を刺激

さて、修理後のテスト撮影。

ピントも安心になったことで、わくわくの撮影でした。

見やすいファインダー、巻き上げの気持ちよさ、小気味よいシャッター、Zeissレンズのヘリコイドの滑らかさ・・・などなど、五感を刺激しまくりです。

全自動のデジタルカメラでは味わえない満足感です。

 

CONTAX139Quartz Planar T*50㎜ F1.4AE Kodak ColorPlus200
新橋イタリア街 壁面の質感描写が素敵

CONTAX139Quartz PlanarT*50㎜ F1.4AE Kodak ColorPlus200 
新橋イタリア街 パブのウィンドーを外から撮影

CONTAX139Quartz Planar T*50㎜ F1.4AE Kodak ColorPlus200
新橋駅周辺の飲み屋街。カラー再現・コントラストが素晴らしい

CONTAX139Quartz Distagon T*25㎜ F2.8MM Kodak ColorPlus200
宇都宮ろまんちっく村 湾曲収差の少ない真っすぐな描写

 

CONTAX139Quartz Sonnar T*135㎜ F2.8AE Kodak ColorPlus200
宇都宮ろまんちっく村 キレ良く中庸な描写



CONTAX139Quartz Sonnar T*135㎜ F2.8AE Kodak ColorPlus200
宇都宮ろまんちっく村 ゾナーらしい切れの良さ。


かつては写真家・織作峰子氏が愛用し、赤瀬川原平氏が「つい持ち出したくなるカメラ」と評したCONTAX139 クォーツ。

さらに赤瀬川氏は、いわゆる普及機を「鰹節カメラ」と揶揄した上で、CONTAX139 クォーツを「やはり念入りに造られた上質な鰹節カメラ」と評した。言い得て妙である。私も全く同感であります

ZEISSレンズは重量級も多く、ボディが軽いとバランスが悪い場合もありますが、手に収まるこの139 クォーツは、私にとっても「つい持ち出したくなるカメラ」として、出番が大いに増えるでしょう。

 

 

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”SILKYPIX Developer Studio Pro”の「ネガフィルム反転ツール」を使ってみた。フィルムユーザー必携のツール!

失敗フィルムも救ってくれる優れもの!!

いわゆるLAW現像ソフトの「SILKYPIX 」ですが、デジタルユーザーばかりではなく、フィルムユーザーにも超便利な機能があります。

それは「ネガフィルム反転ツール」です。

 

私愛用の「SILKYPIX Devloper Studio Pro10 」フィルム反転ツールの画面

一般的に、フィルムスキャナーに反転機能がありますので、あえてLAW現像ソフトで反転させる必要もないと思われがちです。

 

しかし、このソフトが優れているのは、濃度の低いフィルムでもしっかり描写してくれる点にあります。

フィルム現像失敗してしまいました。

寒い日に、現像液の温度を充分に上げず18℃で現像したところ、濃度の低いネガが出来上がってしまいました。


このネガをフィルムスキャナーで読み込んで反転させると・・・

 


と、こんな写真になってしまいます。この状態からコントラストや明るさ調整をしても、まともな写真にはなりません。

こんな時、「SILKYPIX Developer Studio Pro」の出番です。

 

ネガ反転ツールの使い方

  1. ネガそのものの状態をスキャナーで取り込む。
    (スキャナーによっては「ポジ」設定で読み込む)
  2. SILKYPIX Developer Studio Pro の「ファイル」タブから「ファイルを開く」で、取り込んだネガの画像を開く

  3. 「操作モード」タブから「ネガフィルム反転ツール」を選んでクリックする。

    ネガ反転ツールの画面

     

  4. スポイトツールが出てくるので、画像の最も透明な部分(真っ白な部分)を選んでクリックする。この作例の場合は車のタイヤ部分を選んでクリック。

    反転した状態。暗い画面ではあるがスキャナー反転よりは良好

     

  5. トーンカーブ」ツールがあるので、明るさを調整する。

    細部の描写も出てグラデーションも豊富になった

    ネガ反転ツールとトーンカーブで処理した画像。
    濃度不足のネガとは思えない仕上がり

グラデーションが豊かになる

SILKYPIXのネガ反転ツール使用した感想としては、スキャナーでの反転よりもグラデーションが豊かになり、全体にソフトな雰囲気な仕上がりになるようです。

 

私は、Plustek社の「OptocFilm 8100」というフィルムスキャナーを愛用しています。

 

以前、フラットベット式のフィルムスキャナーを使用していましたが、ピント精度が低く、いまいち満足できませんでした。

 

「OpticFilm 8100」はピント精度はとても高く、カラー再現性も良好で優秀なスキャナーですが、被写体内容によってはコントラストが高くなる傾向があります。

 

そんな時、ネガをそのままスキャンし(ポジモードでスキャンする)、SILKYPIXのネガ反転モードで現像すると、とてもしっくりいくことが多いです。

フィルムスキャナーのネガモードで取り込んだ画像。
電灯の傘が白く飛んでしまっている。

SILKYPIX Developerのネガ反転ツールで現像した画像。
電灯の傘のグラデーションも出ている。

上の2つの作例はどちらも無処理なので、どちらが良い写真かと言えば好みの問題になるでしょう。

しかし、ネガフィルム反転ツールを手にしていれば、異なるグラデーションやコントラストの画像も手に入れることができ、それだけ作品つくりの幅が広がるのです。

 

今の時代、デジタルで写真を楽しむためにもLAW現像ソフトは必要ですが、フィルムユーザーにも、この「SILKYPIX Developer Studio Pro」はおススメしたい現像ソフトです。

 

まとめ

SILKYPIX Developer Studio Pro の「ネガフィルム反転ツール」は

  • 濃度の低いネガフィルムなども立派に再現してくれる。
  • フィルムスキャナーの反転画像よりもグラデーション豊かな仕上げができる。
  • トーンカーブなどの豊富なツールで、そのまま画像処理ができる。

 

SILKYPIX Developer Studio Proは現在はバージョン11になっています。

 

・おすすめのフィルムスキャナー

  ピント精度良好。

  簡単スキャンでも高画質。

  高度な各種設定も可能。

オールドレンズ感情論:ミノルタ MDズーム35-70㎜ F3.5 ぞっこん惚れた。

ジャンクコーナーで見つけた銘レンズ

 

ここのところ。中古カメラ屋やハードオフでオールドレンズ漁りがマイブームになってしまっています。

時として、ジャンクコーナーで思わぬ拾い物があったりすると、舞い上がってしまうこともしばしば。

 

先日も、某ハードオフ店で物漁りしていると、ジャンクコーナーに、ミノルタMDズーム 35-70㎜ F3.5のレンズを発見。金額はなんと1,100円。

 

レンズ内部に少々カビがあり、外観も手垢で黒ずんでいましたが、ズームやピント、絞り羽根の動作もスムーズ。

分解癖のあるノブノブとしてはミノルタレンズの分解も経験済みでしたので、「何とかなる!・・?」と即購入。

 

今は、インターネットで検索すればあらゆるレンズの分解清掃ノウハウは確認できるので、便利な時代になりました。(私も他の先達のページを参考にさせていただきました。)

結果的に分解清掃はうまくいき、カビは取れ、曇りもなくなり、外観もごしごし磨いたので、新品のようなとはいかないまでも中古Aクラスの美しさを取り戻しました。

MINOLTA MD ZOOM 35-70㎜ F3.5 第2世代

分解清掃後の状態。カビや曇りがあるとコントラストが弱くなり、逆光にも弱くなるので丁寧に除去。かなりきれいになった。



3種存在するミノルタ MDズーム35-70㎜ F3.5

 

ミノルタSRマウントの35-70㎜は、3種類存在し、

 初代   :MD ズームロッコール 35-70㎜ F3.5

 第2世代 :MD ズーム 35-70㎜ F3.5 

 第3世代 :NEW MDズーム 35-70 F3.5 MACRO

 

今回入手したのは、第2世代のもので、レンズ構成は初代と同じようですが、ズームリングが大きくなり操作性が向上。また絞り環にストッパーが付きプログラム露出に対応できるなど改良がくわえられたものです。レンズ名称から伝統の「ロッコール」表記が消えてしまったのは残念ですが・・。(その後第3世代のものは、マクロ機能が付きました。)

 

イカ一眼レフ用「バリオエルマーR 35-70㎜ F3.5」としても供給されたらしく、隠れた逸品として語られてきたレンズです。

 

ミノルタレンズ特有の質感描写に大満足。

さっそく、ミノルタXDボディに装着して、試写撮影開始。

ミノルタXDに装着した状態。
専用フードもジャンクコーナーで300円で発見。同時購入した。

 

こちらはミノルタXEに装着した状態。XDよりボディは大振りになり重くなるが、こちらの方がレンズとのバランスは良くなる。このころのレンズはプラスチック使用も少なく、しっかりしたつくりなので、レンズも重いのです。

撮影初めてすぐ、いきなり無限遠のピントずれが判明。分解したときに精度を合わせていなかったためと思われますので、再度前玉を外して微調整💦

 

今度はばっちり調整できました。

 

ミノルタのレンズは、高いコントラストに重厚な質感を引き出すレンズが多く、写真家の柳井近之氏は「ねっとりした「湿感」と切れ味よりもコクに魅力」があり「現代においても捨てがたい」レンズと評していますが、わたくしも同感です。

 

ややアンダーめの露出に設定し、的を得た時のミノルタMDレンズは、ニコンキヤノンとは趣の異なった描写をします。

 

名門ライカと協業した実績があり、当時のミノルタはどちらかというとドイツのレンズに範をとっていたような気がします。

 

イカコンタックスのドイツレンズは、カチカチ、チリチリという表現がされるシャープネス追及型よりは、むしろどっしりした油絵的な描写をする性格が強い、と思っています。

 

このMDズーム 35-70㎜ F3.5も、そんなミノルタレンズの特徴がばっちり出ています。

 

さてさて、試写した画像からそんな感じを見出していただけるでしょうか?

太陽を入れた逆光状態。厳しい状況ですがフレアーによるコントラスト低下は感じない。
レンズ清掃がうまくいった故? 
ミノルタXD  MDズーム35-70㎜ F3.5 絞りF11 フジカラー100 埼玉県桶川市

 

樽蓋に反射する強い光。やはりフレアーはほとんどない。
ミノルタXD MD35-70㎜ F3.5 35㎜側 絞りF16  フジカラー100 埼玉県川越市



ミノルタらしい質感がうまく出ていると思う。青空と船体のコントラストもバランス良い。ミノルタXD MDズーム35-70㎜ F3.5  35㎜側  フジカラー100  茨城県神栖漁港



塗り壁の質感、自転車の金属質感共によく描写できていると思う。
ミノルタXD MDズーム35-70㎜ F3.5 70㎜側 フジカラー100 埼玉県川越市

画面の隅まで破綻なく、ボケ味も素直。
ミノルタXD MDズーム35-70㎜ F3.5 50㎜付近 フジカラー100 埼玉県川越市

 

ミノルタ単焦点レンズも数本保有しており、普段はズームレンズはあまり使用しない私ですが、このレンズは気に入りました。

 

このレンズ1本だけを持って、ぶらり散歩する機会が増えそうです。

 

ミノルタ MD35-70㎜ F3.5は、良品でも1万円以下で入手可能なので、良いものを見つけたら、即買いしても大きな損はないでしょう。

私は試していませんが、デジタルカメラに装着しても、ミノルタ独特の描写は楽しめていただけると思います。

 

 

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レトロだが実力派!「リコーフレックス ダイヤ」という二眼レフカメラ

親子3代の誕生を記録したカメラ

 

私が生まれたのは1958年。父が赤ん坊だった私を写したのが、「リコーフレックス ダイヤ」。

 

1955年発売。当時の価格で9,800円。大卒公務員の初任給が8,700円という時代でしたから、カメラがまだまだ高値の花という時期に、庶民に優しい価格のカメラとして、かなり人気があったらしいです。

 

父は私が30歳の時に亡くなったので、父の遺品のような思い入れがあり、大事に保管してきました。

リコーフレックス ダイヤ 
ファインダーカバーを開けた状態。上のレンズはビューレンズ。下のレンズが撮影用。
撮影レンズの両脇に出ているバーがフォーカシングレバー。



その後も時折持ち出しては家族や風景など撮影していましたが、ここ数年(十数年?)すっかり保管庫の隅に押しやられ、日の目を見る機会がありませんでした。

2020年、私に孫が生まれたのを機に、ふとこのカメラを思い出し、孫を撮ってみました。

2020年に生まれた孫。最短撮影距離は約1mなので、これで精いっぱいアップの写真。



 

このカメラは完全機械式カメラで、作動に電池など使用していません。保管状態が良ければ、100年でも使うことができるでしょう。

 

元気でいれば、ひ孫を撮ることもできるかもしれません。

 

一度だけ、不具合(シャッターチャージするとシャッター羽根が開いてしまう)が発生しましたが、自力で分解・修理することができました。

そんなことができるのも、機械式カメラの良いところです。

リコーフレックス ダイヤのシャッター機構部。
撮影レンズを外して蓋を開けるとアクセスできる。
小さなバネが外れて不具合が起きていたが、ばねを引っ掛け直したら完全に元に戻った。



 

60年以上も前で、しかも庶民的な製品ですから単なるノスタルジー的カメラと思いがちですが、撮ってみるとその実力が意外と素晴らしいのに気が付きます。

 

リコーフレックス ダイヤというカメラ

フィルムカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

リコーさんは、自社の旧製品をいまだにすべて紹介しているので、詳細は上記のオフィシャルサイトで確認できます。

 

私の感想ですが・・

1.リコーアナスチグマット80㎜/F3.5レンズの描写力が素晴らしい。

 ・解像力(シャープネス)が良い。

 ・カラーの再現性(発売当時は白黒が主体でした)もとても良い。

 ・ボケ味が素直で、シャープながらも優しい描写。

オールドレンズとは思えないほどシャープな描写。高いカラーコントラスト。
(絞りf=11 フジフィルム ベルビア100 成田山新勝寺門前通りにて撮影)

2.唯一無二の、フォーカスレバー方式。

 ・レンズの左右に突き出たレバーでピント合わせをする。

 ・微妙なピント調節がしやすい

   

二眼レフを持つとこんなレトロな景色にレンズを向けたくなる。
カメラをゆっくり構えて、フォーカスレバーを上下させ正確にピント合わせ。
(絞りf=5.6 フジフィルムベルビア100 成田山新勝寺門前通りにて撮影)

3.シャッターが、レバー式なので手振れが少ない

 ・二眼レフはミラーは動かないので、ミラーショックが無い。加えてこのカメラはシャッターを横にわずかに動かすだけでシャッターが切れるので、手振れの心配は少ない。

カメラを両手で支えて胸に押し当てるようにしながら、シャッターレバーでシャッターを切る。とても小さい動作なので、スローシャッターでも安心して撮影できる。
成田山新勝寺門前通りの有名な鰻屋。窓に映る屋根と室内の照明を重ねて、この町並みならではの風情を表現したかった。)

4.レンズの周辺に各機能が集約されているので、操作は少々やりづらい。

 ・シャッタースピードの操作時に、絞りやシャッターを誤操作することがある。

正面の図。撮影レンズの周辺にシャッターダイヤル、シャッターレバー、シャッターチャージレバー、絞り、セルフタイマー、フラッシュ接点切り替えが集まっている。小さなパーツを操作するので、手袋しているとかなり操作しづらい。



そもそも、二眼レフカメラは上から覗いてお辞儀しているような恰好で撮影する。

しかもピントスクリーンには左右反対に映し出されるので、慣れるまで時間がかかる。

さらには露出計無しのマニュアルカメラなので、①別の露出計で露出を測り、②シャッタースピードを合わせ、③絞りを合わせ、④ピントを合わせ、⑤シャッターチャージをし、⑥シャッターを切る・・・という動作が必要なので、気軽にパシャパシャ撮るという撮影には向いていない。

また、1本で12枚しか撮影できない(しかもフィルム交換も大変)なので、必然的に、対象を選びじっくり向き合って撮影するということになる。

 

シャッターレバーを押すと、レンズシャッター特有の「チャッ!」という静かな音とともにシャッターが切れる。この瞬間が、なんとも至福なひとときなのです。

 

露出計内蔵の35㎜一眼レフとは、趣の異なった撮影行為なのです。

二眼レフは頭を下げて撮影する。撮影者ののんびりとした雰囲気も伝わる・・・? 
だから猫も逃げない!?
「アナスチグマットレンズ」とは収差が補正されているという意味。画面の端まで良好な画質である。(絞りF=5.6 フジフィルムベルビア100 埼玉県鴻巣市で撮影)



不便なカメラのようであるが、機械好きの私にとっては一連の動作を楽しみながら、のんびりと撮影ができるとても貴重なカメラです。

 

「リコーフレックスダイヤ」は、当時の高級機「ローライフレックス」などと比べると、性能や価格に大きな開きはあるかもしれませんが、こと写りに関してはとてもコスパが良いと言えるのではないでしょうか。

比較的安いカメラだったとはいへ、昔のレンズはまじめに作ってあるなぁ・・。
(フジフィルムベルビア100 埼玉県鴻巣市で撮影)

 

今でもローライフレックスは中古でもかなり高価ですが、リコーフレックスは良品でも数千円で手に入るのではないでしょうか。

 

私、私の子供、そして孫と3世代にわたり記録できた貴重なカメラです。

そしてこれからも、作品作りにも活躍できるカメラと思っています。

 

リコーフレックス ダイヤで散歩するときの撮影スタイル。カメラバッグも本革製の年代物。露出計は必需品。ミノルタオートメータⅣ Fに反射光式アタッチメントをつけて使用。

 

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オリンパス フィルムカメラ OM-1 ふたたび!

OM-1が帰ってきた。

 

今から約47年前。高校に入学した私は写真部に入部した。

当初は親父が持っていた、トプコン「UNI」という一眼レフを借りて撮っていたのですが、このカメラはとても使いづらく、父に相談したところ・・

オリンパスのOM-1なら、小さくて自分も使えそうだから、そのカメラで良ければ半額出してやる。」と言われ、当時わずかなアルバイトしかしていなかった私は、この提案に飛びついたのです。

 

そうして初めて自分で手に入れた(半額ですが)カメラが「オリンパスOMー1(シルバー)ズイコー50㎜ F1.8の標準レンズ付き」でした。(黒ボディと50㎜F1.4付が欲しかったのですが、父に「贅沢だ!」と言われ、そのときは断念!・・・。後年やっと50㎜F1.4を購入しました。)

 

OM-1 / Zuiko50mmF1.4付 この機種特有のプリズム腐食は少々出ていましたが、
その他の保存状態は結構良好でした・・。
お気に入りのARTISAN & ARTISTストラップを装着。

 

大学生になってからも写真部に入り、しだいに24㎜レンズから300㎜レンズまで各種買い揃え、OM-2のボディも加わり、卒業後も合わせると通算約10年、OMシリーズを愛用していました。

 

その後、大鑑巨砲主義的なカメラにあこがれ、キヤノンF-1にモータドライブを装着し、重くでかいカメラを振り回し、ガチャガチャと撮る日々を長く続けていたので、オリンパスOM-1の出番は、ほとんど無くなっていました。

 

そして兄夫婦に子供が生まれたお祝いにと、OM-1とOM-2をあげてしまった記憶があります。

 

ところが先日、実家に帰った際、母親が「これ返すね」と言って、OM-1シルバーを奥から出してきました。兄夫婦も使わなくなったものを、母が保管していたのでしょう。

 

なんと約30数年経った今、また私の元に初めて自分で手に入れた、まさにそのカメラが戻ってきたのです

 

そのカメラを手にしたとき、自分の動作に驚きました。

シャッターリング、絞り、ピントリングなど、ほとんど無意識のまま手先が反応し、的確に操作していくのです。

 

考えてみれば、高校~大学卒業までの期間が私の人生の中で、最もフィルム本数を消費し撮影に熱中した時期だったのです。(最も多い時期で年間200本ほど撮ってました。)

 

OM-1の扱いが体に染み着き、30数年経った今でも手先はその感覚を覚えていたのですね。

 

若い時の写真に対する情熱までフラッシュバックし、俄然このカメラで写真が撮りたくなりました。

 

大学生の頃OM-1で撮った写真。(神奈川県大山寺付近)
確かZuiko200㎜ F4にケンコーのテレプラスを付けて撮った記憶がある。

 

シャッター音が優しいのでスナップには最適。大学生の頃、埼玉県秩父の機織り工場を取材したときの写真。もう、この機織り工場も無いようです。(秩父札所4番「金昌寺」付近)

OM-1というカメラ

今、改めてOM-1を使ってみると、「名機だなぁ」とつくづく感じます。

 

  1. 左手だけで、シャッター速度、絞り、ピントが瞬時に操作できる。(シャッターダイヤルがレンズマウント部にあるから)
  2. 右手は、シャッターと巻き上げに専念できる。
  3. 上記1.2.が示すことは、撮影中に手を持ち替える必要がないということ。(マニュアルカメラを使ったことがない人は、このことがピンとこないかも)
  4. 巻き上げ感覚がとても軽快でスムーズ。
  5. ファインダー倍率が等倍(50㎜装着時)で、両目をあけたままピント合わせや、フレーミングができる。
  6. シャッター音が小さく優しい。
  7. カメラが小型なので、スナップでは人物に警戒心を与えない。
  8. 重量が軽いので、カメラを持ったまま何キロでも歩ける。
つまり、スナップ撮影には最適なカメラなのです。

加えて、細かな部品にまで金属が使用されており、おもちゃっぽさは全く感じない。道具としての満足感も高いのです。

 

上から見たOM-1 シャッターダイヤルや絞り環、ASA感度ダイアル配置など、当時の他機種との違いがよくわかる。

背面。メモホルダー付きのOM-2の裏蓋に替えている(簡単に交換できる)。



その後、各社プラスチックボディのカメラが続々と発売され、シャッター音も大雑把なものになり、巻き上げ感覚もゴリゴリとしたカメラが一挙に増え始めました。

そんなカメラを経験してきた後、このカメラに触れると本当によくできているカメラであると、実感できます。

 

一緒に戻ってきた50㎜ F1.4レンズは、バルサム剥がれができてしまって内面反射が強く、逆光写真では苦労しそうですが、オールドレンズらしく、開放絞りと絞り込んだ時の描写の違いが楽しめます。

 

その後、やはり学生の頃よく使っていたZuiko 28㎜ F3.5を新宿の中古屋さんで新たに購入し、その実力に改めて感心しながら、わくわくする撮影の日々を楽しんでいます。

 

しばらくOM-1での撮影が続きそうです。

 

Zuiko28㎜ F3.5で撮影。かなりコントラストの強い条件下でしたが、暗部の描写もしっかり出ている。(2021年5月。埼玉県桶川市



Zuiko28㎜ F3.5 で撮影。写真家赤城耕一氏が「描写性能に余裕さえ感じられる」と激賞しているが、質感描写のすばらしさなど、低価格のレンズとは思えない。
(2021年5月、埼玉県北本市

 

Zuiko 50㎜ F1.4で撮影。コントラストは強いが深みのある描写。
(2022年3月 旧中山道 埼玉県桶川市

Zuiko 50㎜ F1.4 で撮影。しっかりした芯と柔らかさを持った描写が大好き。(2022年3月 旧中山道 埼玉県桶川市




 

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オシャレなガーデンテラスをDIY

 

オシャレなガーデンテラスをDIYで作成。

何もない庭なので、常々ガーデンテラスを作りたいと思っていました。

BBQやお茶会を庭でわいわいやりたいが、ただの雑草庭では・・・・。

でも、すべて自分で作業するとなると、どんなデザインや材料が適切か・・・

構想を練り、ホームセンターやネットで資材を探す作業だけで、3-4か月もかかってしまいました。

何とか、今年の7月には家族6人でBBQをしたいと思っていたので、やっと決断して、6月から作成開始。天気など様子を見ながらの作業で、ギリギリセーフで完成しました。

 

製作のしやすさ、おしゃれなデザイン、実用性を考慮してこんなガーデンテラスができました。

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ウッドデッキ側から見たガーデンテラス。ウッドデッキから芝生ゾーンに直結している。

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反対側から見た状態。コンクリート平版に隙間を作り化粧砂利を入れることで、

アクセントになり、若干広さも確保できた。

 

正方形のデザインにした。

最初に悩んだのが、デザイン。円形にするか四角にするか。

円形の方がおしゃれな感じもするが、円形のコンクリートブロックが高価なのと、

周囲を人工芝で囲む予定でしたので、作業が大変!と思い、四角形にすることにしました。

これは後から感じたことですが、実際BBQをするにあたり、テーブルやいすの配置、BBQグリルを置いてみると、四角形のデザインの方が使いやすいことがわかりました。

 

資材はコンクリート製平板、それにレンガと固まる砂。

ガーデンテラスのメイン資材も悩みました。選択に当たり、考慮点は次の通りです。

  1. 安いこと
  2. メンテナンスが簡単(BBQの油汚れも落としやすい材質)
  3. オシャレなこと

レンガ、御影石、タイル、コンクリート板などなど、

 

結局上記の条件に合う素材として、地元のホームセンター「MUSASH(ムサシ)」で売っていた、パターン模様があるコンクリート製平板「チェッカーストーン・グレー」(30CM角、49枚。1枚598円)に決定しました。

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「MUSASH」で見つけた。他のホームセンターにはありませんでした。

表面が結構すべすべしているので、見栄えが良い。

今回使用したのはグレー。レッドもある。

 

これをただ地面に並べただけだと、平面が取りにくいのと、隙間から雑草が生えてくるので、下地に「水で固まる砂 マジカルサンド」を敷き、周囲はレンガで縁取りをすることにしました。

 

縁取りのレンガは、「アンティークレンガ」を使用。3色(ベージュ、ブラウン、レッド)を使用(@96円×計48個)。レンガで囲む理由は、固まる砂が端から崩れないようにするためでもあります。

※「マジカルサンド」は、全部で25袋程使用。(@598円 15㎏入り)厚さ約3㎝の土台ができる。

 

さらに周辺を人工芝で囲む

今回ガーデンテラスだけだと1辺が2m40cmなので、少々小さく感じるので、さらに幅1mの芝生ゾーンを設けました。

 

これにより、1辺約4m40cmのガーデンテラス+芝ゾーンができました

 かなり広い!!

ガーデンテラスの作り方

  1. 場所を決め、約5CM程度掘り起こし、平らに整地する。
  2. 内寸が、2m40cmの木枠を作る

   ①1×4材で回りを囲み、要所要所に角抗を打って固定する

   ②各木枠は水平器で確認し、必ず水平に設置する。

 

   3.固まる砂を巻き、表面を水平に整地する。

   ①均すための定規板を作っておく。

   ②必要数の半分くらいの固まる砂(約15袋)を木枠内に山盛り投入する

   ③定規板を木枠の上を滑らせて均していく。

 

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今回の定規板と固まる砂の均し方。二人で両側

   ④均した上にまた、固まる砂を盛り付け、同じように均していく。

   ⑤全体を均すまで、上記を何度か繰り返す。

  

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固まる砂を均した状態

 4.固まる砂に水をまき、2日程度固まるのを待つ
 5.固まったら、端からチェッカーストーンを敷き詰めていく。
   チェッカーストーンの間に、約15cmの隙間を縦横に作っておく

   

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端から模様を組み合わせながら敷いていく。

今回は2枚、3枚、2枚の間に15㎝の隙間を作った。

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チェッカーストーンを並び終えた状態。縦横に15㎝感覚の隙間が通る。


 6.15CMの隙間に、洋風砂利を敷いていく。

 

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洋風砂利を敷き詰めた状態。

 7.木枠に沿って、木枠の外側に深さ15㎝、幅10㎝程度の溝を掘っていく。

   溝が掘り終わったら、木枠を外す。

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木枠を外した溝。上からチェッカーストーン、固まる砂の層、土の層が見える。

チェッカーストーンに沿ってきれいな断面の溝に仕上げていく。


 8.その溝にモルタルを敷きながら、アンティークレンガを敷き詰めていく。

  ①各色が交互になるように並べていく。

  ②今回は、レンガを横長の縦(細長い面が上になる)に並べて囲むことにした。

  ③モルタルの量や高さを調節して、レンガの頂点がチェッカーストーンの高さと

   合うようにする。

  

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レンガは隙間なく並べていく。またチェッカーストーンにピッタリつく様に固定していく。高さも飛び出さないように注意。


 9.モルタルが固まったら(1~2日程度待つ)、溝を土で埋める。

 10.完成

 

人工芝の敷き方。(手順を撮影するのを忘れました)

  1. 人工芝を施設する場所の地面を水平に均しておく。(角スコップを使用)

   凸凹が大きい場合には砂を敷いて均す。

   2.通常の赤レンガで周辺を囲み、芝用のフレームを作る。

   ①深さ10㎝、幅10㎝の溝を真っすぐ掘っていく。

   ②モルタルを敷き、その上に赤レンガを並べていく。

   ③レンガ同志はぴったりとつけて、隙間を作らない

   ④常に水平器で水平を確認しながら作業する。

     3.芝生エリアに防草シートを貼る。 

   ①隙間があるとそこから雑草が生えるので、隙間が無いように注意する。

   ②固定用のピンは打ち込まない。置くだけ

  4.人工芝を貼る。

   ①防草シートの上に敷き、上から固定ピンを打ち込む。

   ②施設する面積や形状に応じて、カッターやハサミでカットする。

   ③芝生表面の向きを合わせながら敷いていく。

  5.完成

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完成図。シェードを設置した図。シェードの1辺が2.4mなので、

ガーデンテラスのサイズにピッタリ。

失敗したこと

今回も特に設計図は用意せず、頭の中で図や手順を考えながら、場当たり的に作ってきました。

失敗としては、アンティーレンガと固まる砂の土台との間に隙間ができてしまったことです。

 

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アンティークレンガと固まる砂の間に、数ミリの隙間。

ここから雑草が生えてくる可能性が・・・


これは、作業手順に問題がありました。

 

例えば、本来の行程なら

 ①先にアンティークレンガで縁取り

 ②縁取りの中に固まる砂を投入し、均して土台を作る。

 (これならアンティークレンガとの隙間はできない)

 ③チェッカーストーンを敷く

 ④洋風砂利を入れる。

の順が良いでしょう。

 

※今回、この隙間には「ケイ砂」を埋めました。

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珪砂で埋めた状態。珪砂は非常に細かな砂で、歩道のブロックの隙間埋めなどにも使用され、雑草防止にもなる。

 もう一つの失敗は、芝生の目の向きを気にせず、人工芝を貼ってしまったことです。

購入時の人工芝は、芝の葉が寝ているので向きを合わせて貼らないと、貼り合わせの線がやたらと目立ちます。

明らかに「人工」芝という感じで、やや興ざめになってしまいました。

まあ、そのうち芝が立ってきて目立たなくなるだろうと思っています。

(貼り替えるのが面倒で、そのままです。)

 

今回のまとめ

作業量を減らし、美しく仕上げるために今回は「固まる砂」を使用しました。プロなら土台にコンクリートを使用するのでしょうが、大量に混ぜて練る作業だけでも、大変な労力です。またコンクリートで均一な土台を作ることも素人には難しいでしょう。

「固まる砂」でも十分な強度があるので、問題はないと思います。

 

また、今回はチェッカーストーンを土台の上に置いただけで、接着していません模様替えをしたくなったら、30㎝角のタイルや御影石などに変更できるのです。チェッカーストーンは厚さ2.8㎝、重さ5.6㎏あるので、割れたり動いてしまう可能性も非常に少なく、安心です。

 

このガーデンテラスの最大の利点は、メンテナンスが楽だということでしょう。

実際BBQの際の、焼き肉のたれの汚れなども、チェッカーストーンに水をかけて、雑巾やデッキブラシでこすれば、すぐきれいになりました。

人工芝もコスト高のようですが、芝刈りや雑草駆除などのメンテナンスが不要なので、とても楽です。

 

コストは約80,000円でした。(スコップや水平器などの道具は、以前購入したものなので今回費用には入れていません)。作業期間は土日のみで、雨天などを避けて作業したので、通算90日くらいかかっていますが、実質日数は10日程度でした。

 

家族からは「とても良い」の評価がもらえました。

実際に7月末、家族だけのBBQを楽しみました。

直前に速成BBQコンロもあわてて作成しましたので、

次回はそのBBQコンロの作成記をご報告します。

 

使用した資材と道具

1.チェッカーストーン(コンクリート製デザイン平板)

       ホームセンター「Musash」(ムサシ)で購入。
       1枚=598円(税込み) ×49枚使用

  Musash HP:

hc-musashi.jp

2.アンティークレンガ(3色)
購入はホームセンターがお得。参考価格@90円前後。

NET通販で買うと送料もあり割高です。

3.洋風砂利

 カインズホームセンター 1袋=348円(税込み) × 4袋

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商品情報:https://www.cainz.com/shop/g/g4525004028318/

4.人工芝 (幅1m×約11m)毛足30mmのものを購入。

 10mのロールを購入後不足分は、切り売りで購入しました。

 

5.人工芝用U字型固定ピン(10本入り)2袋

6.赤レンガ

  参考価格@120円前後 芝生周辺の枠取り用に今回58個使用。

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商品情報:https://www.cainz.com/shop/g/g4965888010120/

7.簡易モルタル(水を加え練るだけでモルタルになる)

  1袋=25㎏入り @598円×3袋~4袋(ガーデンテラス用)。

          (※別に芝周辺のレンガ用に5袋使用)

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商品情報:https://www.cainz.com/g/4549509576372.html

8.水で固まる「マジカルサンド」(15㎏入り)

  大手ホームセンター「カインズ」で販売

  1袋=598円(税込み)今回は25袋使用 

 

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商品情報:https://www.cainz.com/shop/g/g4549509031864/

9.防草シート

10.1×4木材 長さ3680㎝ × 5本

11.角抗 3×4× ㎝ × 8本

12.角型スコップ 地面を均したりするのに便利。

 

13.手持ちシャベル(穴掘り用と掘った穴の成型用と2種類あると便利)

レコードをいい音で聞こう。MUSE01でAudio-technica AT-PEQ20フォノイコライザー音質改善

 

すべては「赤盤」から始まったアナログ音質改善。

 東松山に巨大な「HARD OFF」があります。

そこの中古レコードコーナーに、東芝のレコード「赤盤」がありました。

何枚かありましたが、500円と800円の2枚を買ってきました。

赤盤はご存知の通り、アナログレコードでも音質が良いという評判

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東芝EMIの赤いレコード、裏透けている。静電気に強く高音質盤と人気があった。

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今回見つけた赤盤① ヘルマン・プライモーツァルトアリア集」500円で極上版



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今回見つけた赤盤② 名盤 ミュンシュ幻想交響曲」AA-8255 極上版で800円でした。


赤盤に関しては、いずれ別に記事にしたいと思います。

 

でもこの赤盤の音の良さが、私に火をつけました

 

「もっといい音でレコードを再生したい!!」

いろいろと調べていると、フォノイコライザーの改造記事を見つけました。

私のフォノイコラーザーはAudio-technica製フォノイコライザーAT-PEQ20

 

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Audio-technica AT-PEQ20 そのままでも定評ある音

Audio-techinca製品は悪くはないのですが、どうも音が「硬い」といつも感じています。

RCAケーブルでも、スピーカーケーブルでも、ヘッドフォンでも傾向は同じです。

クラシック音楽を聴く私は、どちらかというとワイドレンジでメロウな音が好きです。

お金を掛ければいくらでもそうした製品を買うことはできるでしょうが、定年後の私には、何十万円の贅沢はできません。

 

Audio-technicaのAT-PEQ20は、実売で17,000円前後。聞く頻度の少ないレコードを聴くには、「これで良いかな」と使っていましたが、これを改造することに決定。

 (改造・改変はすべて自己責任になります)

オペアンプを変えるというチャレンジ。

音質の前に、技術的な話です。

基盤についているオペアンプ」といういわば心臓部を替えれば、音質が「がらりと変わる」のだそうです。

 

カメラの分解・組み立てを自分でやるノブノブとしてはこれにチャレンジしなくては沽券にかかわる、とばかり部品を発注。

 

購入したオペアンプは、

JRC製 MUSE 01 です。

一般的なオペアンプが100円~500円程度の金額に比して、この製品は1個約3500円。

しかも、2個必要です。

 

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秋月通商通販のMUSE01 。秋月通商でのみネット販売(専売?)

 

akizukidenshi.com

1万7000円の製品に、さらに7000円の追加して効果が薄かったらどうしようかと、逡巡しましたが、他の方々の書き込みを信じて、購入。

 

ハンダを取り外すという難問!

MUSE 01を発注してから気が付いた。

AT-PEQ20 は元のオペアンプが基盤に直付け!!

 

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黄〇の中が元のオペアンプ(2個)基盤に直についている。

これは何を意味するか・・・

 

一般的にICやオペアンプは「足」と言われる部品を介して基盤に付いていて、オペアンプは差し込むだけ。つまり差し替えが簡単にできるはず・・

 

ところが、このAT-PEQ20は「足」がなく、元のオペアンプが直接基盤にハンダ付けしてある。

 

ということは・・・

1、ハンダを溶かして、元のオペアンプを外すのですが、

2、ハンダをきれいに取り除かないと、新しいオペアンプをつけるとき

  リークする可能性があります。

 

ハンダを綺麗に取り除くというのは、けっこうな経験が必要です。

 

「ハンダ吸い取り線」といって、ハンダごての熱でハンダを溶かしながら吸い取るという金網線があるのですが、なかなかうまくいきません。

 

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ハンダ吸い取り線。左手でこの先をハンダ部につけ、右手にハンダごてを握りハンダを溶かして吸わせる、という芸当(?)をする。

壊れた掃除機の基盤で練習しましたが、うまくいかないので何度か繰り返すうち、はんだごての熱で基盤がぐちゃぐちゃになってしまいました。

「ハンダ吸い取り線」でのチャレンジは断念。

 

でも、MUSE 01は届いてしまいました。

 

 

自動ハンダ吸い取り器に感激!

ハンダを綺麗に取る方法をネットを検索していたら、「ハンダ吸い取り器」なるものを発見。

 

簡易型の千円程度のものから、完全自動の数万円のものまで多種多様。

 

今回のオペアンプの交換で効果があれば、いろいろなものにチャレンジしたいので、私は太洋電子産業のTP-100を購入。

 

価格は・・約18,000円。

 

「高い!」と思いつつ安いものを何度も買いかえるよりは良いかな・・・とアマゾンで購入!

 

 使ってみたら、大感動!!

やはり道具というものは良いものが必要と、痛感。

(使用記はのちほど)

 

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付属の吸い取り口の大きさが今回ピッタリで、オプション購入不要でした。

オペアンプ交換開始。

  1. フォノイコライザーAT-PEQ20を分解します。
    AT-PEQ20のお尻側から、ドライバーでねじを抜き後ろへ引っ張ると基盤部が出てきます。

  2. ハンダ吸い取り器TP-100で元のオペアンプのハンダを吸い取ります。
    1)基盤の裏側からオペアンプのハンダ位置を確認します

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    基盤の裏側。黄色枠線内がオペアンプのハンダ部分。計16か所ある。

    2)いよいよ登場、「自動吸い取り器TP-100」。充分熱した吸い取り口をハンダ部に当て、トリガーを引くと・・

    3)シュ!と音がして、一瞬でハンダを吸い取ります。こんなに簡単に、しかもとてもきれいな基盤部が現れます。

    4)同じ要領で、2つのオペアンプ部合計16か所のハンダを吸い取ります。あっという間に吸い取り完了(もっと吸い取りたくなり、うずうずします。)

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    TP-100でハンダを吸い取った跡。基盤に影響なくきれいに取れた。
  3. 元のオペアンプを引っこ抜きます。
    ラジオペンチのようなもので軽くつまんで、真上に引っ張り抜きます。

  4. MUSE 01付属の「足」を基盤に付けます。
    1)もとのオペアンプに所に「足」を差し込みます。
    2)裏側からハンダ付けします。ハンダのコツは1,2,3です
      まず、ハンダ付する部分にハンダを当て、2秒待ってから、ハンダを
            少量流し込む要領でつけます。

    ※はんだごてを当て=1、2秒待ち=2、ハンダを流す=3
    ※もし失敗しても、TP-100 があれば、吸い取りなおして再チャレンジができる。これも自動吸い取り器の強み!

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    基盤に足を差し込んだ状態。

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    足をハンダ付けした。ハンダの山と山がくっつかないように注意。もしくっついてしまったら、もう一度TP-100 で吸い取ればよい。

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    ハンダ素材も高音質タイプにこだわりました。オヤイデのSS-47




  5. 「足」にMUSE 01を差し込みます。

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    MUSE01 を足に差し込んだ状態。向きがある。丸いくぼみの方向に注意


  6. フォノイコライザーAT-PEQ20をもとに戻して完成。

 

音出し。どのように変わったか・・

 私のアナログ環境

  • アナログプレーヤー : DENON DP-1800 
    大理石にターンテーブルを埋め込んだアナログプレーヤー。フォノケーブルは純正の太いものに交換してある。
  • MCカートリッジ : DENON DL-103
    いわずと知れたMCカートリッジの名機
  • プリメインアンプ : DENON PMA-2000SE
    DENONプリメインアンプの中級機。フォノアンプ内蔵ですが正直言ってレコード再生の音はあまり良くない。
  • スピーカー : SONY  SS-A5
    「声」を意味する「La Voce」という名。20年前のスピーカー。筐体が共鳴し低音豊かでふくよか。鳴らし方は苦労するが私の大好きなスピーカー。
  • スピーカーケーブル : ゾノトーン6NSP-2200meister 
    高音も低音も良く鳴らすケーブル。ややドンシャリ系か

さあ、いよいよ電源を入れ視聴してみます。

もし、ハンダ付が失敗してリークしていれば、オペアンプそのものをダメにしてしまう可能性もあります。ドキドキです・・

 

OK。音は出ました!!(うれしい)

 

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DP-1800に接続。RCAケーブルはモニターPC PC-082

一聴して驚いたのは、

 

ふくよかさがぐんと加わりました。

低音は深く、朗々となります。

以前に比べ、なぜか定位もはっきりしました。

高音の硬さはなくなりました。上品な高音です。

 

うれし涙! 劇的に変わりました。

 

勢いに乗って・・

カートリッジ用リード線を、Audio Techinica製PCOCC AT6101 から、オルトフォンの撚り線タイプ(型番不明)にしたら、さらに硬さが取れて柔らかな音に替わりました。

 

MUSE 01の特徴

音の好みは人によって差異があるでしょうから、すべての人にMUSE 01がおすすめとは言えません。(一般にクラシックはMUSE01、JAZZにはMUSE02らしいです。)

 

でも、MUSE 01にして何が変わったか・・

最も顕著に変わったのは

  1. 変化への反応が素晴らしい。
    カートリッジ、カートリッジリード線、RMCケーブルを変更すると、すぐ音に反映される。
    改造前のAT-PEQ20でも、試していましたが音の違いをあまり感じませんでした。MUSE 01にしてからは、面白いほど音の変化がわかる。 
    これは、AT-PEQ20の能力が著しく向上したためと思われます。

  2. 音像や定位が向上した。
    以前と同じ環境で聞いていますが、MUSE 01にしてからはレコード情報の伝達能力が向上しているようです。オーケストラの大きさや各楽器の位置が以前より明確になりました。

 

引き続き、アナログレコードの音質改善をレポートします。

今回、火が付きました。

アナログレコードだって捨てたもんじゃない。

所有150枚のクラシックレコードをもう一度いい音質で聞き直したい。

 

レコードのクリーニングから始まり、ハウリングマージンの調整など、レコード再生に火が付きました。

少しづつ、私のレコード音質改善をレポートしていきたいと思います。

 

 改造は自己責任ですので、失敗すれば製品そのものをダメにする可能性もありますが、成功すれば掛けた価格以上の効果の違いを期待できます。

今回は、まさしく期待以上の成果でした。

 

腕に自信のある方は、ぜひお試しあれ!

 

今回使用した器具など ↓ 

 

 

 

 

 

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