パターンの違うウッドデッキ増設に挑戦
こんにちは。ノブノブです
今回は、新たに増設する部分の作業です。増設といっても一度はウッドデッキがあった部分ですが、完全に朽ち果ててしまい削除したところです
ここは単に復元するのではなく、少し違う雰囲気のものを作りたいと思いました
増設部分の計画
増設部分は前回までのウッドデッキに、幅5m40cm、奥行き約75cmで張り出す部分です。
基礎のコンクリートは残っていますのでそのまま活用し、束柱、根太、床板などを新たに組み上げていくわけです
計画としては
- 縦パターンの張り方にする。
既存の横パターンに対し見た目に変化のあるデッキにしたい - 段差をつける(孫が遊びやすいようにする)
既存のデッキの高さが地面から50cmあるので、増設部分は高さ約30cmと計画。 - 床板は2×4材を使用する
根太間隔が広くなるので厚みのある2×4材を使用することにしました。
2×6材にしないのは、既存の部分と床板の幅を合わせるためです。
以上をもとに簡単な設計図を作りました。
床板も根太も2×4材を使用します。
新しい根太と根太の間隔は、やや長めの75cmです。参考書では60cmを基本としているので、構造的に弱いかなという危惧もありますが、床板を仮置きしてみて弱そうなら根太を増設しようという考えで、一応この設計で進めてみます。
「参考書」は下記書籍です。「計画編」でも書きましたが初心者DIYヤーは必読です。
資材計画
設計図をもとに、資材購入計画を立てます。
- SPF材 2×4 (長さ3640㎜) 15本 単価695円 合計10,425円
- SPF材 1×6 (長さ1820㎜)幕板用 4本 単価638円 合計2,552円
- 杉角材 4×4 (長さ3000㎜)束柱用 1本 単価1480円
- ステイン塗料 1缶 単価3780円
- コーススレッド(75㎜ 本入り) 2袋 単価113円 合計226円
- 床板用フロアーネイル(75㎜ 1㎏) 1箱 単価448円
実費合計 なんと18,911円で出来てしまいます。
購入しに行ったら資材計画を変更
今回は木材が曲がっていないかよく確認して購入します(前回は失敗)
さて3640㎜の2×4材を一本一本持ちあげて、反りや湾曲を確認し始めたら、すごい大変なことに気が付きました。
実は目視ではっきりわかる反りや湾曲が結構多いのです。しかも重くて長い。
大量にある木材を振り分けながらいいものを選ぶだけで疲れてしまいますが、その売り場を一人が独占状態になり、ほかのお客様にも迷惑です。
2×4材は他に2420㎜のものもあり、湾曲などが少なかったので、結局3640㎜は8本購入し、残りは2420を15本を購入しました。
その他は計画通りの購入です。
今回も、ホームセンターの軽トラックを無料でお借りして、自宅へ運び入れました。
下部構造を組み上げる
前回同様に木材を先にすべて塗装します。本数が多いので塗装に丸一日かかりました。
次に束柱と根太部分を組み上げます。
既存のウッドデッキの束柱部分に、新しい根太を固定します。
床板が地面から30cmの高さになるように、床板の厚みを差し引いた高さにします。
水準器を使用して根太が水平になるように注意しながら、コーススレッドで固定していきます。
次に張り出し部分の根太を、同じく水準器を使用しながら仮固定します。
束柱は一本一本微妙に高さが異なります。
以前使用した細い角材(垂木用)などで根太を仮固定し、高さを実測しながら束柱を切り出しては、完全に固定していくという方法です。
全て一人でやっているので、悪戦苦闘です
切断面も必ず塗装します
床板を貼る
いよいよ床板を貼る作業です。
床板は、2×4材を長さ約81cmで切り出し、縦方向に並べていきます。
奥の根太に端を合わせて、手前は根太から少しはみ出す形になります。このはみ出し部分は床板をすべて張り終わった後に、切り揃えるので、凸凹のままでOKです。
床板を借り置きした状態で人間が乗ってみましたが、ふかふかやぐらつきは全く無く、根太の増設も不要なようです。
素人計画のミス
実は増設計画の際にも気が付いていたのですが、奥の根太に床板を固定するとき、既存のデッキの張り出し部分が邪魔してハンマーでくぎが打てません。
補修部分と増設部分を別々に計画してしまいましたが、すべて一緒に計画していれば避けられたミスですね。
床板に下穴をあけてくぎを差し込み、既存デッキの張り出し部分の下にハンマーを潜り込ませて打ってみましたが、ハンマーを細かくしか動かせませんので、1本打ち込むのに大変な労力がかかってしまいました。
そこでコーススレッドをインパクトドライバーで打ち込むことにしましたが、横から角度90°で打ち込める道具が必要です。
急遽インターネットで下記のツールを購入しました。
アネックス(ANEX) スーパーミニ L型アダプター 電動ドライバー用 AKL-560 | ||||
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これで合計58枚の床板、116本のネジがらくらく打ち込めました。
床板手前の固定はフロアーネイルを使用しました。
これもスクリューくぎの一種ですが、くぎの頭が小さく、目立たないので美観的に良いと思い、今回はこれを使いました。
床板の端を切りそろえる
床板をすべて貼り終えたのち、手前の端を切りそろえます。
切りそろえるラインを鉛筆で引いて、それに合わせて電動丸鋸で切り落としていきます。
この時、電動丸鋸の切込み深さを2×4材の厚みプラス数ミリ程度に合わせます。
まっすぐ切り揃えたつもりですが、微妙に曲がっています(笑)
使った電動鋸は下記の製品です
切り口もしっかり塗装します。
仕上げ
まず、仕上げの塗装をしました。床板の表面と隙間をはけで薄く塗っていきます。
次に幕板を貼ります。幕板は1×6材で、床板の厚みと根太の高さをぴったり隠します。
角を45°にカットして、実寸で合わせながら長さを調節して貼っていきます。コーススレッドを根太に打ち込んで固定していきます。
左サイド角の合わせでわずかに寸法間違いをしてしまいました。
まあ、この程度は笑い飛ばして・・・
更に奥のネジ頭が結構目立つので、ここに1×4材の幕板を当てて、奥の束柱に固定することで、ネジ頭を隠しました。
最後に幕板を仕上げ塗装をし、すべて終了です。
いかがでしょうか。
細かい部分では失敗も多くありますが、しっかりしたウッドデッキの完成です。
縦と横のパターンで見た目も変化が出て、また段差を設けたことでデッキへの上り下りも楽になりました。
設計~解体~作成まですべて自分で実行できたことで、自信がつきました。資材の選択など、もしかしたら間違っていることもあるかもしれませんが、とても良い勉強になりました。
何よりも家族に感謝されたことがとても嬉しかったです。
こうなると奥の未補修部分も何とかしたいと欲が出てきます。
ウッドデッキは一度ここで終了し、次は家の中の補修部分と取り掛かっていきたいと思っています。
掛かった日数
資材購入~塗装 1日
下部構造の組み上げ 1日
床板貼り~仕上げ 1日