ノブノブのあすなろ奮戦記

写真、オーディオ、DIYなど趣味で定年後の自分を成長させる毎日

私にとって「写真」とは何か

 

「写真とは何か」・・・

こんな問いが、多くの人々により幾度となく繰り返されてきたことと思います

「写真」という一つのジャンルに対するこうした問いへの回答は

私のような未熟者のできるようなことではありません。

でも、「写真」や「写真撮影という行為」を長く続けてきた私が

ブログという媒体を使って、今までの「作品」を発信しようと考えたとき

やはり、私にとって「写真」とは、どのような位置にあるものなのか

ということを、改めて考えてみたいのです。

 

写真を「作品」としてとらえるということ

写真は今やなくてはならないツールとなりました

スマホの圧倒的な普及により、写真は日常を記録するとても重要なツールです

ここでは、写真は主に大切な「思い出」を残すためのものです

また、同時にコミュニケーションツールです。

私自身もそのような使い方を頻繁にやっています

 

しかし、私は長年にわたり「作品」を撮り続けてきました。

写真は「芸術」(アート)と、大上段に構えるつもりはありませんが、

人に「感動を与える」ことのできる表現方法の一ジャンルであると思っています

 

「美しい」と思ったものを「美しく表現」し、それを他人が「美しい」と

感じてもらうことができる感情伝達可能ツールです。

そうした意欲と努力もって出来上がった写真は「作品」であると考えています

 

「瞬間の美」としての写真

視覚芸術としては「絵画」のほうが、より美しさを表現しやすく伝えやすいと

思います。作者はキャンバスの上に思いのままに描くことができるからです

写真は時として、邪魔なものが写りこんだり、光の状態が思い通りでは

なかったりします。

 

しかし、「その時、その状況でしか捉えられない情景」を切り取ることができます

これは、本当に写真の優位点であると思います

たったこの1点により、写真は他の視覚アートとは別の存在意義があると考えます

 

よく「決定的瞬間」といわれますよね

古くは有名なアンリ・カルティエ・ブレッソンの名言があります

「光と構図と感情の一致した点」を決定的瞬間というのです

 

なにも劇的な一瞬をとらえるのではなく、日常の中に潜んでいる些細な出来事の中に

自分の感情の動きを反映させて表現する。

これが「写真」の醍醐味ではないでしょうか

皆さんもぜひ、ブレッソンの写真に触れてみてください。

 

「瞬間の美」とは、日常のありふれた事象の中にささやかな美を発見して、その瞬間を表現していくことだと考えています

 

「テーマ」は、あるほうが良いのか

私の作品にはこれといったテーマはありません。

しいて言うなら「スナップ写真」ということでしょうか

写真も「テーマがあったほうがより感動を強めることができる」と言われます

「花」「富士山」「鉄道」「ポートレート」・・・などなど

撮影対象を絞り込みその対象に向かって研究や経験を重ね、

カメラや技術を収斂することで、当然写真表現に深みが生まれます。

 

私は、「カメラ散歩」が好きです。

カメラを散歩させるのです。ペットを散歩させるように、カメラを散歩させるのです

この日常の行為のなかで、ささやかな美を発見していくのです

 

私の体質には、これがぴったりでした

撮影対象としてのテーマは無くても良いと思っています

 

しかし、テーマがないだけに偶発的に現れるあらゆる被写体と状況に対して

常にそれを美として発見するための「眼の鍛錬」と、

表現としてまとめるだけの高い「撮影技術」が要求されます

長年つづけてきて、少しはこの「眼」と「技術」がついてきたかなと

思っています。

 

私のとって写真とは

日常の中の些細な美を発見して、作品として伝えていくこと

このことを皆さんと共有できればと思います

方法論や道具、そのときの状況をこれから少しずつ紹介していければと、

思っています。