こんにちは。ノブノブです
40年近くも写真撮影していると、何を撮ってよいのかわからなく
なる時があります。もともと特にテーマというものを設定していない私ですが、
撮りつくした感や撮影に飽きたというか、カメラを持っていても、シャッターを
一度も押さず、帰ってきたことが度々あります
そんな時は、無理をせず撮りたいものが現れるまで、気長に待つことにしていますが
せっかくカメラを持ち歩いているので、何気にシャッターを切って自分の
気持ちを鼓舞?するときもあります
今日は、そんな被写体に困ったとき、視点を変えてみればちょっとした被写体の発見
につながり、気に入った作品が撮れるかも・・・という方法の紹介です。
のぞき見するような視点で被写体を探す
「スポット視点」とは私が勝手に言っている表現ですが、
言ってみれば「のぞき見するような視点」での被写体発見方法です。
美しい街や風景を見ていると往々にしてその景色全体を入れて撮影してしまいます。
でも、そうした写真はどうも画一的な感じがしてしまいます。
そんな感じから逃れるために、お店の中や、狭い路地、
小さな窓越しに見える情景など、普段あまり気にしていないところを
あえて探してみるのです。
そうすると、意外と写真のネタがたくさん見つけることができます。
お店の中や路地裏は被写体の宝庫だ
上の2枚は、有名な倉敷市の美観地区での撮影です。
私は岡山県に1年間住んでいました。毎週のように美観地区に撮影に行きました。
街そのものが美しい景観で有名ですので、美観地区の写真はたくさん撮りました。
しかし、ここで街そのものを撮っていると、誰でも撮れる「絵葉書的な写真」に
なってしまう傾向があります。
そんな絵葉書的な写真も多く撮りました。
一方、非常にセンスの良い街ですので、いたるところに愛らしい展示・装飾や路地を
見出すことができます。有名な観光地ですから、当然人の往来やお店の営業も
活発です。
一つ視点を変えるだけで、画一的ではないスナップ写真が撮れる、
宝の場所と言えるのです。
全体ばかり見ていると、その宝に気が付いていないだけなのです。
これはどんな街でのスナップでもいえることです。
街の写真に撮り飽きたら、わざと、細かいもの・狭い所をのぞき見してみましょう。
1枚目は、お店のディスプレーを窓越しに撮影した画像
2枚目は、開店前の仕込みをしている居酒屋さんの情景
こんな視点もありなんだなぁと感じていただけたでしょうか?
カメラ眼を増やすための「スポット視点」
以前の記事でカメラ眼を養いましょうと提案をしました。
その時は、逆光で美しい情景を見つけるための方法でした。
今回は「スポット視点」が、新しい「カメラ眼」です
たとえカメラを持っていない時でも、常にカメラ眼で世界を見ることで、
実際の撮影時は、気持ちがよいほど被写体がどんどん見つかります。
ささやかな物でも、撮り方によっては十分作品なると思っています。
まずは、そのささやかな物を作品の対象として発掘できる視点を
養いましょう。